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肥前を遊びつくす!県や町を超えたお祭り「ぐるぐるひぜん2016」

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9月も気づけばもう後半。みなさま、シルバーウィークの予定はもうお決まりでしょうか。

アート・音楽・食べもの・お酒・温泉といった、さまざまな魅力を持つ“肥前”を味わい尽くすイベント「ぐるぐるひぜん 2016」が、9月22日(木)〜9月25日(日)の4日間に渡り開催されます。

歴史と魅力あふれる「肥前」

肥前(ひぜん)とは、現在の佐賀県と、壱岐・対馬を除いた長崎県を指す、奈良時代から明治初期まで使用されていた旧国名です。

長崎県の波佐見町、佐賀県の有田町、武雄市、嬉野市の4市町は、往来の盛んだった長崎街道沿いの宿場町として、また、400年続く陶磁器の一大産地として栄えてきました。

歴史的な深いつながりと魅力的な観光資源を持ちながらも、4市町間はこれまで情報や交通の充分な行き来がなく、旅行者にも不便な環境をつくりだしていました。

そんな物理的なつながりがあまりなかった4市町をつなぎ、「肥前」という広域の観光地として盛り上げていこうという「肥前をつなぐプロジェクト」が最近はじまりました。

肥前をつなぐプロジェクト

引用元:マルヒロ 公式サイト

引用元:マルヒロ 公式サイト

肥前をつなぐプロジェクトは、波佐見焼の陶磁器ブランド「HASAMI」を手掛けるマルヒロの馬場 匡平さんが発起人となり、それに賛同する形で、民間・行政問わず各市町の若手が有志で集まりイベントを企画。

同プロジェクトのキックオフイベントとして行われるのが、4市町それぞれに開催するイベントを周遊バスでつなぐ「ぐるぐるひぜん 2016」です。

「ぐるぐるひぜん 2016」では、30もの大小様々なイベントが4市町で開催されますが、今回はその中からピックアップしたものをご紹介します。

ハッピータウン波佐見祭り

引用元:ハッピータウン波佐見祭り

引用元:ハッピータウン波佐見祭り

9月22日(木)〜9月25日(日)に、旧波佐見町立中央小学校講堂兼公会堂にて開催される「ハッピータウン波佐見祭り」は、“九州・産業・遊び・学び”がキーワードの地域おこしイベント。

以前ご紹介したthoughtのマーケットや、九州のアウトドア防災術ワークショップ、お仕事体験ワークショップなど楽しみながら遊べるコンテンツが盛りだくさんです。

働くことの楽しさや産業についてを伝え、地域産業を次世代へつないでいきます。

嬉野温泉 秋夜の桃源郷

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嬉野温泉 秋夜の桃源郷」と題し、9月23日(金)〜9月25日(日)に嬉野温泉各地で開催されるのは、1300年を超える歴史を持つ嬉野温泉の“今”と“昔”を楽しめる大人向けイベント。

2014年閉館の「嬉野観光秘宝館」最後の日に開催されたライブイベントのドキュメンタリーフィルム上映会、ゲストダンサーに芸妓を迎えた歌謡曲DJナイト、芸妓による踊りやお座敷遊びの実演など、嬉野温泉の伝統文化を楽しめます。

最終日には、今や全国に広がった嬉野温泉の有名恒例イベント「スリッパ温泉卓球大会」(!)も開催されるそうです。

武雄のあかり展

引用元:武雄市観光協会 公式サイト

引用元:武雄市観光協会 公式サイト

昨年大好評のうちに幕を閉じた、武雄市内の名所をあかりで彩る「武雄のあかり展」が今年も開催中。

中でも、ウルトラテクノロジスト集団 チームラボが手掛ける御船山楽園をはじめとする大自然のライトアップや水面プロジェクションマッピングは、鮮やかに暗闇を彩り、見る人を幻想的な世界へいざないます。

「ぐるぐるひぜん 2016」期間中は、9月22日(木)、24日(土)、25日(日)に開催されます。

その他にも、武雄市の地域創生プロジェクト「TAKEO MABOROSHI TERMINAL PROJECT」と、人気の野外フェス「taicoclub」がコラボした「MABOROSHI FES BY taicoclub」が9月25日(日)に佐賀県立宇宙科学館横の「もよおし広場」で開催されるなど、面白いイベントが盛りだくさんです。

“B面”のつまったガイドブック

引用元:東京ピストル 公式サイト

引用元:東京ピストル 公式サイト

今回のイベントに合わせ、4市町をさらに楽しむための公式ガイドブックも発売中。

引用元:東京ピストル 公式サイト

引用元:東京ピストル 公式サイト

有田と言えば有田焼、波佐見は波佐見焼…というような既に固定されてしまったイメージがA面だとすると、この本にはまだあまり知られていない各市町の“B面”の魅力が詰まっています。

イベント期間中周遊バスが乗り放題になるフリーパスがついているので、イベントをより楽しむためには必携です。全国の取り扱い店舗や、福岡ではmanu coffeeでも購入ができるほか、イベント期間中4市町に設置される臨時バス停留所でも購入ができます。

4市町がただつながり、みなでひとつのイベントをやるのではなく、それぞれの強みを活かしたコンテンツで競い合い、協力し合うというのも「ぐるぐるひぜん 2016」の面白いところ。

今秋の連休は、お得なガイドブックをゲットして、ぜひ肥前を遊びつくしてみてはいかがでしょうか。


書体を見つめ、考える2日間。「Type& 2016」

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年に1度、定期的に開催されている文字のイベント「Type&(タイプアンド)」。

今年は10月21日(金)、22日(土)の2日間、東京・代官山にある「THE ROOM DAIKANYAMA」にて開催されます。

Type&とは

引用元:Type& 公式サイト

引用元:Type& 公式サイト

Type&は、Monotypeが日本で主催する、書体のセミナーやワークショップを行うイベントです。

国境を超えてさまざまな言語と文字が入り混じり使われている現代において、書体デザインとタイポグラフィはどのような課題に直面しているのか、どんな可能性があるのかを、国内外からのさまざまなゲストとともに探ります。

引用元:Type& 公式サイト

引用元:Type& 公式サイト

各日2つずつ予定されているトークの中から、ピックアップしてご紹介します。

10月21日(金)13:30~ ここが知りたい、フォントのカスタマイズの実際

短い期間でつくられた企業専用書体の制作実績を多数持つ、Monotypeのタイプディレクター小林 章さんによるトーク、「ここが知りたい、フォントのカスタマイズの実際」。

高級時計メーカー A.ランゲ&ゾーネ社のように、既存のものをベースに企業のイメージに合わせフォントをカスタマイズした実例を交えながら、デザイン進行の過程や制定書体の納期、制作費用についてなど、あまり公には語られない制作の裏側についてお話されます。

10月22日(土)13:30~ 文字を生かすデザインとは

世界的に有名なデザイン・コンサルタンシー「Pentagram」のパートナーとして書籍、雑誌、カタログ、アイデンティティ、展示及び編集関連のプロジェクトチームをリードしているアボット・ミラーさんによるトーク、「文字を生かすデザインとは」。

ミラーさんのこれまで関わってきたプロジェクトを中心に、書体の持つ歴史や特徴と伝え手のメッセージをどう掛け合わせていくのか、書体選びの方法やロゴ制作秘話など、貴重なお話が聞けます。

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前述の2つ以外にも、看板職人の視点から書体に触れる「アメリカの看板職人の仕事 手描き文字の魅力」や、ゲーム業界における書体・文字に対する視点をさぐる「ゲーム屋さんと文字 バンダイナムコスタジオ×Monotype」といった、興味深い内容のトークが予定されています。

書体に浸る2日間

さまざまな視点から書体について考える、濃い2日間になりそうなType& 2016。

引用元:BOOK AND SONS 公式サイト

引用元:BOOK AND SONS 公式サイト

今回の会場は代官山ということで、イベント前後の時間を使って、学芸大学にあるタイポグラフィを中心としたグラフィックデザインの本を扱う古書店「BOOK AND SONS」に立ち寄ってみるのもオススメです。

Type& 2016のチケット申込は9月下旬開始予定とのことなので、気になる方は公式サイトをチェックされてみて下さいね。

町と人を巡る古本市「MINOU PEOPLES & BOOKS」

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自然豊かで緑が豊富な福岡県うきは市で、10月1日(土)〜10月2日(日)に古本市「MINOU PEOPLES & BOOKS」が開催されます。

うきは市らしさ

「MINOU PEOPLES & BOOKS」は、うきは市内にある10もの会場で2日間に渡り開催される古本市です。
「町と人を巡る古本市」のコンセプトには、「小さな町の中で、楽しく本の循環ができたらいいな」という想いが込められています。

MINOU BOOKS & CAFE 公式Facebookページ

MINOU BOOKS & CAFE 公式Facebookページ

会場には、以前こちらでご紹介した「MINOU BOOKS & CAFE」をはじめ、うきはならではの野菜を使ったお店や、そこにしかないオリジナルの雑貨屋、古い公民館をリノベーションしたカフェなど、うきは市らしさが溢れた10の会場が集まります。

MINOU BOOKS & CAFE

MINOU BOOKS & CAFE

会場の案内はこちらをご確認ください。

参加会場の1つ、「ポタジェMINO」は、普段は営業をしておらず、彩り野菜やハーブを作っています。今回のイベントでは期間限定で野菜の直売をするそうです。

普段足を運ぶことがないような会場へも行くきっかけを与えてくれることで、とても親近感がわきますね。

家具の製造、自社製品やセレクトものの販売を行う工場「杉工場」では、「木工藝 佃眞吾展」が9月18日(日)〜10月2日(日)で同時開催されます。
杉工場では普段から定期的に、お茶会や子ども向けのワークショップなどのイベントを行っているそうでとても興味がそそられますね。

古本市という目的に加え、同時に展示会を楽しむのもいいかもしれません。

引用元:杉工場 公式サイト

引用元:杉工場 公式サイト

巡り会う“偶然の出会い”

町に眠っている本が、それを必要とする人の所に渡っていくことの喜びを生み出す“MINOU PEOPLES & BOOKS”。
会場それぞれに置かれている古本もさまざまです。

本がたくさん並ぶ古本市とは違い、MINOU PEOPLES & BOOKSで町を巡ることをきっかけに、うきは市の人となりに触れたり、その場所の空気を感じたり、古本に加え人やお店などの新たな出会いも楽しめそうです。

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どこに行くかは自分次第。もちろん、どの古本を選ぶかも自分次第。
その時間にいる場所、そこにある本との“偶然の出会い”も楽しみの1つですね。

本好きへの道

MINOU PEOPLES & BOOKSは“本が好きだから”という理由だけではなく、「お店にも行ってみたい」というどちらの視点からも楽しめる古本市のように感じます。

私は普段、本を読まない人間ですが、カフェや雑貨屋に行くというきっかけから本に興味を持つかもしれません。
さまざまにセレクトされた古本に“ビビっ”とくる日を楽しみにしています。

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本を読む時間がない人や、本を読むという行為から離れてしまっている人は多いと思います。そんな時代だからこそ、人それぞれのきっかけで、さまざまな本との出会いを楽しんでほしいと思います。

そんなきっかけを探しに、MINOU PEOPLES & BOOKSに行ってみたいですね。

“歩いて観る”新感覚ダンスパフォーマンス「DUGONG」

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京都を拠点に世界的にも注目されている、音楽・ダンス・映像・照明・美術のスペシャリスト集団「ANTIBODIES Collective(アンチボディズ・コレクティブ)」によるダンスパフォーマンス「DUGONG(ジュゴン)」。

オーディションにより新たなメンバーを加え、ついに10月16日(日)福岡で初の公演が開催されます。

「DUGONG」福岡初公演

場所:山王2号雨水調整池 撮影:富永亜紀子

場所:山王2号雨水調整池 撮影:富永亜紀子

以前ご紹介しました、DUGONGのプレイベント「謎の地下空間で、ダンスパフォーマンスを目撃せよ」は、山王雨水調整池(街を浸水から守るための地下空間)で行われるなど、ANTIBODIES Collectiveならではの世界観に魅了されました。

引用元:公益財団法人 福岡市文化芸術振興財団

引用元:公益財団法人 福岡市文化芸術振興財団

福岡市中央市民センターホールにて開催される「DUGONG」は、ステージだけでなく、ロビーや客席などでも同時多発的にダンスパフォーマンスが繰り広げられ、それを観客が“歩いて観る”という一風変わったスタイル。

着席して見るのではなく、観客自らが移動することで“体感する”とい、新感覚のダンスパフォーマンスです。

DUGONGは昨年横浜と、京都で公演が行われましたが、今回は福岡でのオーディションにて選出され新たに加わった22名のダンサーやキャラクターと共に、“福岡ならでは”のDUGONGが上演されるそうです。

ANTIBODIES Collectiveの世界観

“効率が生活の一部始終を支配する加速の世界
私たちは光速ネットワークで構築された閉域を忙しく行き交う”

絶滅危惧種である海の生物「ジュゴン」に着想を得て作られた本作品。

やすらぐ場所を探しひたすら漂う一頭のジュゴンの姿に見立てた私たち現代人の、インターネットの中で忙しく苦しく生きる姿が描かれているように感じます。

「DUGONG」京都公演より 撮影:井上義和

「DUGONG」京都公演より 撮影:井上義和

ダンス・音楽・美術・映像の高い技術で魅され、「一体なにが繰り広げられるのだろう」と、奇想天外で圧倒的なスケール感の舞台空間を楽しむことができる本公演。

人それぞれの視点、見方で感じるものはさまざまです。私たちは、なにを感じ、なにを思うのでしょうか。

“いま事象の地平線を一頭のジュゴンが漂っている―消えかかった蝋燭のように揺れるその遺伝子がみえる”という事前に告知されている言葉は意味深で、想像が膨らみます。

言葉1つ1つにどんな意味を持たせているのか、実際に自分の目で見て、体感したいと思います。

慣習的な創作と思考を打ち破り、舞台芸術に新たな回路を開くことを目指すANTIBODIES Collectiveが生み出す、訴えかけてくるようなダンス表現に注目です。

「まちコラボ」

「DUGONG」の演出・振付を手掛け、自らもダンサーとして出演される東野 祥子さんと、福岡のまちを繋ぐ「まちコラボ」も9月1日(木)から10月16日(日)公演当日まで開催されています。

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東野さんのお家の本棚を再現し、愛読書を紹介する「ダンサー東野祥子の本棚」ブックスキューブリック けやき通り店や、作品からインスピレーションを受けた料理が味わえる「DUGONG〜作品に寄せて〜ランチ&デザートメニュー」DELI&BAL treneや、踊る東野さんの躍動感あふれる姿を収めた「ダンシングフォト with ALBUS OFFICIALCAMERAMAN写真展」KIKI boutiqueなど、各地でさまざまなコラボレーションが行われます。

美しく柔軟性のある表現が魅力的な東野さんと福岡のまちを結ぶことで、作品「DUGONG」をより楽しむためのヒントが盛りだくさんです。

まちコラボで予習をして本公演に臨むことで、「DUGONG」のすべてを楽しみ尽くしてみてはいかがでしょうか。

“小商い”を盛り上げる、BASEのローカル特化型プロジェクト「&BASE」

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“ものづくり”を応援してくれるネットショップ作成サービス「BASE」より、ローカルに特化した新しいプロジェクト「&BASE」が9月29日(木)に発表されました。

BASEとは

引用元:BASE 公式サイト

引用元:BASE 公式サイト

これまでECショップというと、多額の初期費用や、サイトの構築、面倒な手続などが必要で、とても敷居の高いものでした。

そんな中、2012年11月にリリースされた「BASE」は、BASE株式会社代表取締役である鶴岡さんのお母さんの一言がきっかけで生まれたサービスだそうです。

「ネットショップをやりたい」「私もネットでものを売りたいからどうにかして欲しい」と、大分でブティックを経営されている鶴岡さんのお母さんに頼まれ、ご自身のお母さんをペルソナに「わかりやすさ」を追求してつくられました。

その結果、趣味でものづくりを楽しんでいる方、地方の個人のお店の方など、それまで“ネット上でものを売る”ということを考えていなかった方たちがこぞってBASEでショップ登録をし、サービス開始から半年で約3万ものネットショップが開設されました。

そして現在の店舗数は20万を超え、たくさんの方々がBASEで“小商い”をしています。

手厚いサポート

サイトに登録後、テンプレートから好みのデザインを選んで商品を登録するだけという手軽さに加え、手厚いフォローがあるのもBASEの特徴。

引用元:BASE 公式サイト

引用元:BASE 公式サイト

クリエイターが作成したオリジナルのテンプレートが集まる「BASE DESIGN MARKET」や、ネットショップ運営のためのさまざまなノウハウを紹介する「BASE U」、ショップブログを紹介するショッピングメディア「BASE Mag.」など、痒いところに手がとどくようなサービスが充実しています。

情報の格差をいかになくすか

サポートは充実していても、作品や商品を“必要としている人”に“知ってもらう”というところに課題がありました。

そんな課題を解決し、どの地域のショップオーナーにもまんべんなくショップ運営のための情報が行き渡るよう、ローカルに特化したプロジェクト「&BASE」が始まります。

ローカルなショップの場合、Web制作会社や団体と連携して運用されていることが多いという実態があることから、オフィシャルパートナー制度を導入し、地場で活躍する企業・団体・クリエイターとともに各地域のネットショップオーナーを支援し、小商いを盛り上げていこうという取り組みです。

引用元:&BASE 公式サイト

引用元:&BASE 公式サイト

商品の撮影の仕方といったテクニカルなことから、多くの人に知ってもらうためのSNSの活用法、商品づくりのコンセプトやブランディングについてのセミナーを行ったり、オフィシャルパートナーとショップオーナーを繋げる場を設けることで商品が売れる仕組み、態勢の構築をサポートします。

福岡で第1弾のセミナー開催!

「もっと、もっと、たくさんの方にBASEを使ってまだ見ぬ日本のよき製品、生産物を発信してほしい。
そして日本中の皆様にそのものを知って、届け、触れてもらいたい。」

&BASEにはそんな思いがつまっています。

日本全国の“小商い”を“もっと自由に、もっと広く、もっと早く”活性化させるため、現在、課題を一緒に解決するオフィシャルパートナーを広く募集中。

弊社BULANCOも、先行してオフィシャルパートナーに参加させていただいております。

引用元:福岡市スタートアップカフェ 公式Facebookページ

引用元:福岡市スタートアップカフェ 公式Facebookページ

オフィシャルパートナーに向けたセミナーの第1弾が、ほかの地域に先駆けて、10月12日(水)に福岡市スタートアップカフェにて開催予定。

“ものづくり”をつくったままで終わらせず、“必要とする人”の元へしっかりと届けていく。&BASEが始まることで、つくった人にとっても消費者にとっても良い流れが生まれそうですね。

オフィシャルパートナー向けのセミナーは参加無料なので、気になる方はPeatixイベントページよりお申込みの上、一度話を聞かれてみてはいかがでしょうか。

九州初上陸!国宝「鳥獣戯画」が今熱い。

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ウサギやカエルなどの動物たちを面白おかしく擬人化し描かれた「鳥獣戯画」の特別展が九州国立博物館にて10月4日(火)から11月20日(日)まで開催されています。

国宝「鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)」

鳥獣戯画 テレビCM

普段の生活の中で、動物が人間のような振る舞いをするのを見たことがありますか?
例えばジブリ作品「平成狸合戦ぽんぽこ」では、二足歩行のタヌキが服を着て会話をします。
私たちはなんの違和感もなくそれを映画作品として観ていますが、日本で初めて動物を擬人化し描いたのは、平安時代のことだそうです。

平安時代に描かれた「日本最古の漫画」とも言われている鳥獣戯画は、墨線のみで動物たちを面白おかしく擬人化し描いた絵巻物のことを言います。
作者がどのような人物か分かっておらず、日本美術の中で最も謎の多い国宝だそうです。

動物は動物らしく、人間は人間らしく描かれた時代に、突然「動物を人間のように描く」という発想は、とても奇想天外ですね。

引用元:特別展 京都 高山寺と明恵上人 公式サイト

引用元:特別展 京都 高山寺と明恵上人 公式サイト

そんな鳥獣戯画には、「甲・乙・丙・丁」と呼ばれる全4巻があり、鳥獣が遊んでいる姿を描いた「甲」、動物生態図を描いた「乙」、人間の真似事をする姿を描いた「丙」、勝負事や行事などの人間社会を描いた「丁」と、それぞれにストーリーを持っています。

鳥獣たちの姿は、おどけて遊んでいたり喧嘩していたりと、見る人によってとらえ方が違うといった楽しみ方があるそうです。

高まり続ける人気

鳥獣戯画のあまりの人気っぷりに、2015年にはフィギュア化し身近なものになりました。コミカルな表情や動きが女性に絶大な人気を誇っており、オリジナルのストーリーを作ることができる「鳥獣戯画制作キット」というネット上のゲームも登場するなど、幅広い楽しみ方がみられます。

戦国鳥獣戯画 番宣動画

10月より放送が開始されたアニメ「戦国鳥獣戯画」では、6名の声優を起用し声を持たせ、動き出す鳥獣たちの姿を描くことにより、アニメーション作品として気軽に楽しむことができます。

“本物であること”

本展では平安時代に描かれたとされる「甲・乙」を前期(10月30日(日)まで)、鎌倉時代のもの「丙・丁」を後期(11月1日(火)から)とし、期間を分けてストーリー展開を楽しむことができます。

普段、京都市右京区の世界遺産である「高山寺」で一般公開しているものは、実はレプリカだそうです。しかし今回の特別展は、普段では決して見ることのできない原画が並んでいます。

引用元:京都 高山寺と明恵上人 公式Facebookページ 福岡展開会式の様子

引用元:京都 高山寺と明恵上人 公式Facebookページ 福岡展開会式の様子

鳥獣戯画は、2014年〜2015年に京都や東京でも展覧会が行われました。

東京での特別展では、8日目にして入場者が10万人を超え、待ち時間は最長で6時間といった大盛況っぷりだったそうです。
とどまることのない人気の秘密がどこに隠されているのか、気になりますね。今回の特別展でも九州初上陸とだけあって混雑が予想されています。

高山寺に大事に保管されている、普段決して見ることのできない“本物”の絵巻物が見られるまたとないチャンスです。

この機会に、鳥獣戯画の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

「皿の上の九州」で九州のおいしい食、うれしい道具を知る。

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九州のおいしい食、うれしい道具が集まる見本市「皿の上の九州」が、10月19日(水)〜10月26日(水)天神イムズB2Fにて開催中です。
今年3月に開催されたばかりですが、あまりにも好評だったことから第2回を迎えました。

毎日をおいしく、楽しく

引用元:皿の上の九州 公式サイト

引用元:皿の上の九州 公式サイト

「皿の上の九州」は、九州各地から食にまつわる出品者が集まった15のブースを展開しています。

それぞれの展示台を“大きなお皿”に見立てたことから「皿の上の九州」という表現をしていてとても可愛らしいです。

おいしい食、うれしい道具の作る過程を知り、出品者の想いに触れることで一品一皿の物語から九州に息づく食の魅力を再発見します。
例えばジブリ映画を観る際に、ただ映画作品として観るよりも「一枚一枚人の手で描かれている」という手間や作品の裏側を知って観ることで、より素晴らしさを感じることができると思います。

引用元:皿の上の九州 公式サイト

引用元:皿の上の九州 公式サイト

このように食や道具を“作る人”と、その魅力を家庭や社会へ“伝える人”が向き合うことで、企業と消費者という関係より親密で対等なBtoBの関係を築き、新しい可能性や仕事が生まれることを「皿の上の九州」は目指しています。

魅力的なつくり手と一品一皿

参加しているつくり手の中から一部をピックアップしてご紹介します。

引用元:皿の上の九州 公式サイト

引用元:皿の上の九州 公式サイト

今年400周年を迎えた有田焼にまつわる「酒器プロジェクト」は、酒器・地酒それぞれの魅力を高め合うプロジェクトです。有田焼の技法から独創的なアイディアの元作られた12種の酒器「ARITA 地の盃」や、酒器に合わせたい佐賀の地酒の提案を行っています。

引用元:factory333 公式Facebookページ

引用元:factory333 公式Facebookページ

小値賀島(五島列島)で水揚げされた魚を使った天然の調味料「五島の魚醤」は、昨年始まったばかりの商品。「青」「白」「イカ」という3種類に分け熟成された魚醤で、2年間試行錯誤されたそうです。これからはドレッシングや加工品などさまざまな商品への展開が期待されています。

ほかにも九州ならではの魅力が詰まったモノ・ヒトが集まっています。

見て知ること、会話の中から気づくこと、さまざまな発見ができそうですね。

おいしい食に関する11のブース、うれしい道具に関する2のブース、皿の上の九州第1回に参加した商品を中心に食と道具をセレクトした商店のほか、10月21日(金)にはイムズ12F Terrasaにて、出品者によるプレゼンテーション(参加費¥3,500 軽食付き)が開催されます。

さらに今回、開催期間中は毎日マルシェを行うということで、気に入ったものはその場でお買い求めできるというのもうれしいポイントですね。

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「皿の上の九州」は、普段なかなか触れることできない、食や道具に込められたつくり手の想いと背景を知ることのできる機会です。

より九州の食にまつわる魅力に気づき、「おいしい、楽しい毎日」にしてみてはいかがでしょうか。

九州のアートワールドを凝縮してお届けする『「美の鼓動・九州」クリエイター・アーカイブ』

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九州を拠点に活躍する27名のクリエイターによる作品を一度に展示した『「美の鼓動・九州」クリエイター・アーカイブ』が、9月10日(土)から10月23日(日)まで九州産業大学美術館にて開催中です。

引用元:九州産業大学美術館 公式Facebookページ

引用元:九州産業大学美術館 公式Facebookページ

クリエイターを知ることで学ぶ

2015年4月にスタートした「美の鼓動・九州」は、九州産業大学が開学55周年の事業の一環としてスタートしたテレビ番組です。(TNCテレビ西日本にて毎週日曜日の午前11時45分から放映中)

「九州のクリエイターを応援します」というキャッチコピーのもと、九州から生まれた伝統工芸をはじめ絵画、彫刻、写真、映像、デザインなど、さまざまな分野で活躍するクリエイターを紹介し続けています。

これまで紹介されたクリエイターの数なんと77名。(※10月16日時点)

番組自体は2分30秒という短い時間ではありますが、クリエイターたちの生活や芸術活動などが凝縮された、とても刺激を受ける、学びの多い番組です。

引用元:九州産業大学美術館 公式サイト

引用元:九州産業大学美術館 公式サイト

「美の鼓動・九州」クリエイター・アーカイブ

本展覧会では、2016年3月までに「美の鼓動・九州」に出演した方の中から27名のクリエイターをピックアップし、プロフィールと共に作品の紹介をしています。

複数のクリエイターの作品を一度に拝見することができるアーカイブ形式で、得るものもたくさんありそうですね。

2011年頃放送されていた“幻のCM”と言われている、NTTドコモ「TOUCH WOOD SH-08C(森の木琴)篇」を手掛けた作曲家の松尾 謙二郎さんの作品を通して音を聴いたり、CGディレクター下田 栄一さんによるプロジェクションマッピング作品でバーチャルの世界にいるような体験ができたりと、体験型の作品もあります。

作者の感性に触れて、新たな気づきや異空間を味わえる「見て、聴いて、体感する」展示会となっています。

引用元:九州産業大学美術館 公式Facebookページ (9月25日 山部 善次郎さんトーク&ライブの様子)

引用元:九州産業大学美術館 公式Facebookページ (9月25日 山部 善次郎さんトーク&ライブの様子)

期間中には10月23日(日)に、「テラコッタ(陶器)彫刻家の松浦 孝さん×原型師の岩倉 圭二さん」のクロストークが行われるそうで、あまり耳にしないテラコッタ彫刻家、原型師ならではの特別な話が聞けたり、クリエイターそれぞれの雰囲気などを間近で味わえるチャンスです。

「産む、九芸。」

「美の鼓動・九州」スタートと同時に、50年の歴史を持つ九州産業大学芸術学部も、「産む、九芸。」と称して、学科や専攻の幅を広げるなどの進化を遂げました。

「産む、九芸。」パンフレットの表紙には、九州産業大学卒業の漫画家、北条 司さんのイラストや、本展でも登場する九州産業大学卒業の絵本作家、よしなが こうたくさんのキャラクターが使われるなど、九州産業大学の卒業生にはさまざまな分野で活躍している方がたくさんいるのがわかります。

実際に九州産業大学美術館に行ってみて、「九州にはこんなにクリエイターがいるんだ」という驚きや、新たな発見ができてとてもいい経験になりました。
本展覧会で、まだまだ知らない九州のアートワールドを味わってみてはいかがでしょうか。


だれでも気軽に楽しめる、ものづくり博覧祭「つくると!VOL.2」

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今年1月に九州大学 大橋キャンパスで開催された「つくると!」が、10月29日(土)〜30日(日) 西新パレスホールにて2回目のイベントを開催します。

さまざまな分野が集まる博覧祭

以前こちらの記事でご紹介した「つくると!」。

「ものづくり・展示」と聞くと、難しくレベルの高いものを想像してしまいがちですが、「つくると!」はもっと子どもの頃に戻ったように、さまざまな発想の中で純粋にものづくりを楽しんで欲しいという思いが込められた博覧祭です。

引用元:つくると! 公式サイト

引用元:つくると! 公式サイト

博多弁で“つくるんだ!”を意味する「つくると!」の言葉には、福岡の文化で表現した「ものづくり」に対する、作者ひとりひとりの「つくりたい」という気持ちが込められています。

福岡の企業や大学、一般の方などだれでも参加することができ、それぞれが日頃のものづくりを発表できる場です。

インターネットが主流になってきた今だからこそ深く感じられる、「直接会って笑い合うことの楽しみ」に気づき、さまざまな分野の人が集まり交流する場を作っています。

今回も個性溢れるいくつかの出展者をご紹介します。

“ヘボさを競う”ロボットコンテスト

世界大会を開催するほど人気の“ヘボいロボットコンテスト”通称「ヘボコン」。

技術力の低い人のためのロボット相撲大会で、ヘボさを競い“よりヘボい方が良い”という面白い大会です。

毎回どの大会においても「なんでこうなった?」と、笑いと突っ込みどころ満載の戦いが繰り広げられます。今回はどんなロボットたちが登場するか楽しみですね。

引用元:つくると! 公式Facebookページ

引用元:つくると! 公式Facebookページ

さらに優勝者には「お菓子のなる木」をコンセプトにした、うまい棒を木の枝に見立ててミルキーを貼付けた、手づくり感満載のトロフィーが送られます。

新発想、脳を騙すものづくり

引用元:つくると! 公式サイト

引用元:つくると! 公式サイト

FITポケットラボによるものづくりは、脳を騙す「そうめんをラーメンに変化させる」というもの。

VR(仮想現実)が味わえるオキュラスリフトを用いて、本物のそうめんの上にラーメンの3DモデルをAR(拡張現実感)で重ね合わせることで、脳を騙して味を変えるという仕組みです。

発想が独特すぎて想像もつきませんが、ちょっと食べてみたいですね。

ファブラボでつくられた作品たち

引用元:つくると! 公式サイト

引用元:つくると! 公式サイト

作品や電子工作キットをつくったり、ワークッショップを行っている「ファブラボ太宰府」は、活動紹介とともに作品の展示や、電子工作と手芸を組み合わせた「電子手芸」についての紹介をしているそうです。

遊び心満載

つくり手が熱中している素敵な世界を、「もの」に触れることで体感し、各種ワークショップも実施予定とのことで、大人から子どもまでだれでも気軽に楽しめる「つくると!」。

タイトルから内容までどこまでも遊び心が感じられる博覧祭ですね。

前回は40年ぶりの大寒波を引き寄せ1日のみの開催となりましたが、とても熱く盛り上がっていました。
今回の「つくると!」は何を引き寄せるのでしょうか。

「CONDE HOUSE Design Talk Event」建築家 東利恵さんの、コンセプトを中心に据えた大胆なデザイン

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以前こちらの記事でご紹介した「CONDE HOUSE Design Talk Event」が、9月16日(金)に福岡で行われました。

CONDE HOUSE Design Talk Eventとは

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CONDE HOUSE Design Talk Eventは、北海道の旭川に本社・工場を持ち、国内外で店舗を展開している家具メーカー「CONDE HOUSE」主催の元、毎年秋に開催されているイベントです。

今年は全国6ヶ所で開催。毎回旬なデザイナー、建築家、クリエイターなど様々な方をトークゲストに招いています。

ゲストによるトークだけでなく、“くらしとデザインの広場”を目指し年々盛り上がりを見せている「ASAHIKAWA DESIGN WEEK」のレポートや、CONDE HOUSEの新作家具のお披露目も兼ねています。

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福岡会場のゲストは、東 環境・建築研究所 代表取締役であり建築家の東 利恵さん。

数々の賞を受賞した「星のや軽井沢」がどのように誕生したのかを皮切りに、お仕事の進め方、考え方など、たくさんの驚きが詰まったお話をしてくださいました。

東さんのトークの内容を、一部抜粋してレポートします。

次の100年に繋げる

星のや 軽井沢

星のや 軽井沢

「星のや軽井沢」は、その前身となる「星野温泉旅館」が創業100年を迎えるに当たり、ただ建て替えるのではなく「次の100年に繋げていく」ことを考えようとはじまりました。

通常のホテルや旅館の設計の場合、レストランがいくつ、客室数がいくつ、ロビーはこんな雰囲気…という先方の具体的なオーダーから始まることが多いそうなのですが、星のやの場合はまったく逆のアプローチ。

100室くらいの箱型なのか、コテージ風にしたらどうなるか、10室前後のものすごく豪華な部屋にしたらどうなるか…など、収支計算やデザインとのバランスなどを考えながら、どうすればこの場所がより魅力的になるのかというところから考えていったそうです。

コンセプトは“谷の集落”

「星のや」の名を冠した5つの旅館はすべて、デザインする側だけでなくクライアントも含めたひとつのチームで最初のコンセプトづくりから行う、というユニークな手法でつくられています。

チームのメンバーは建築・設計の東さんを筆頭に、星野リゾートの星野さん、ランドスケープはオンサイト計画設計事務所の長谷川さん、照明はICE都市環境照明研究所の武石さんという、各方面のプロフェッショナルたちで構成されています。

星のや軽井沢

星のや軽井沢

ただ綺麗な自然の風景があるだけでは人が来る理由にならない、自分たちが建てるもので風景をつくらないといけない――そこからつくられた星のや軽井沢のコンセプトは“谷の集落”。

建物と自然が一体となり風景をつくっていくように考えられました。

“音”をつくり“風景”をつくる

星のや軽井沢

星のや軽井沢

コンセプトを元に、建物の内部と外部の空間を繋げるという日本家屋の伝統手法を見習い、景色に向かって大きな開放部を設けた建物、そして四季折々の豊かな自然、建物と池を中心とする魅力的な風景が、軽井沢の地に誕生しました。

その他にも、そこここに様々な工夫がなされています。

星のや軽井沢

星のや軽井沢

星のや軽井沢の中央部にある大きな池を活かし、池に段差をつけることで、水音を立てるランドスケープのデザインになっています。

豊かな自然の中にあり日が沈むと真っ暗になるということを逆手に取り、ひとつひとつの部屋から溢れる光を足して明るさをとることで、「風景」をつくりました。明るさを最低限にすることで、綺麗な星を見ることができます。

星のや軽井沢

星のや軽井沢

日本人にとってのくつろぎ方とは何かを考え、色々な場所でくつろげるよう“床座”リビングをつくり、「眠る部屋」から「滞在する空間」へ、客室の新しい過ごし方を提案しました。

何十年もかかり形成されていく“集落”を表現するため、RC造の壁には少しずつ色味の違う3色の黄土色を使用し、奥行きや深み、味わいを出しています。

一緒にやっているからこその決断

リゾートはあくまでも“非日常”の場所。そのための演出を随所に散りばめることが大切ですが、効率性や合理性、デザインや設計による魅力づくりのバランスをどちらに傾けるかという決断は、最終的にクライアントのトップである星野さんに委ねられます。

そのバランスの加減は、星野さんもチームの一員としてコンセプトづくりから一緒にやっているからこそ決められるのではないか、と東さんはおっしゃっていました。

大切なコンセプト部分をしっかりと握り、クライアントとともにひとつひとつ納得を重ねながら進めていくからこそ、ホテルや旅館の常識にとらわれない大胆な設計・発想が実現し、「星のやブランド」の確立に繋がっているのだなぁと感じます。

東さんのこだわり

建築・インテリアだけでなく、家具デザイン、備品のコーディネートまで幅広く手掛けられている東さん。

星のや東京

星のや東京

星のや軽井沢以外にも、これまで東さんが手掛けられてきたさまざまな建築物のお話、今年開業したばかりの「星のや東京」の裏話、素材やオペレーションについてのお話もありました。

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「何かをやると次に繋がる。ひとつひとつの仕事を大事に一生懸命やる」というお言葉がとても印象的でした。

仕事に大きいも小さいもなく、いまのベストを尽くすことが大切。それは建築のお仕事にかかわらず、どんな業界においても大切なことですね。

東さんのお仕事に対する姿勢や、これまでの“常識”にとらわれない大胆な発想の数々に刺激を受けた、あっという間の90分でした。

学びの場、コミュニケーションの場

今年で開催3回目を迎えたCONDE HOUSE Design Talk Eventはどのようにスタートし、そこにはどんな思いがあるのでしょうか。

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「国内外の外部デザイナーと共に製品開発を行ない、CONDE HOUSEは自らの技術と感覚を磨き続けてきました。

そんなCONDE HOUSEの方向性を具現化した形で、コミュニケーションを提供する場、学びの場としてデザインにまつわるイベントを開催しています。

参加した方々には“刺激”に加えて楽しかった情景を持ち帰って頂く。そしてCONDE HOUSEのことも、より印象づける。そうした新たなコミュニケーションの手法に手応えを感じています。

以前ゲストにお招きしたインテリア・プロダクトデザイナーの高須 学さんのプロダクト、ダブルアームチェアを弊社で製作させて頂いたこともあるのですが、ゲストにお招きした方と後にお仕事でご一緒でき、イベントをきっかけとして新たなビジネスの広がりとなったことも、大変嬉しく思っています。」

そうお話してくださったのは、CONDE HOUSEマーケティング本部 本部長の染谷さん。

今後も毎年秋のCONDE HOUSE Design Talk Eventは続けていきたいとのこと。第一線で活躍されている方のお話にはいつも発見があります。貴重な学びの場を提供し続けてくれるCONDE HOUSEの懐の大きなお考えは、私たちにとってとてもありがたいですね。

来年はどんなゲストが登場するのでしょうか。今からとても楽しみです。

熊本の自立的復興プロジェクト!ブルーシートがトートバッグに生まれ変わる「ブルーシード大作戦」

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今年の4月に熊本で発生した地震から半年が経ちました。

私たちも大分での合宿中に被災し、心身共にかなりの疲労があったのを覚えています。

そんな震災時に、仮の屋根として多くの人々を雨や風から守ってくれた“ブルーシート”を利用した、熊本の自立的復興プロジェクト「BRIDGE KUMAMOTO」によるトートバッグが、11月5日(土)〜11月13日(日)表参道のポップアップショップ「AIRSTREAM」で販売されます。

BRIDGE KUMAMOTO

引用元:BRIDGE KUMAMOTO 公式サイト

引用元:BRIDGE KUMAMOTO 公式サイト

熊本の自立的復興プロジェクト「BRIDGE KUMAMOTO」は、熊本を応援したい人と繋がって、みんなで楽しいプロジェクトをしながら活動資金の調達をしようという団体です。

震災で仕事が無くなった人や、工場が壊れて大変な人など、これまで通りの日々を送ることができない人々みんなが集まって、新しい仕事を考えようとしています。

震災による窮地をプラスに変えるためには、支援に頼るだけでなく「自立したプランを考える必要がある」と考えたのです。

引用元:Unagi Travel Twitter

引用元:Unagi Travel Twitter

「ぬいぐるみが阿蘇を旅する!」と題し、ぬいぐるみたちと共に熊本観光の楽しさを伝えたり、「熊本ではシン・ゴジラが流行っていない。。と思われる」と題し、ゴジラが上映されている熊本の映画館は6館中2館しか営業していないと、熊本のPRや震災の影響を独自の視点から発信しています。

センシティブになりがちな震災の話題ながら、ぬいぐるみや映画などを題材にすることで、少し明るく、遠くにいても身近なことのように感じられますね。

BRIDGE KUMAMOTOが提唱している「災害は大切なものを奪っていく。でも、災害に創造力までは奪えない」という言葉は、被災者だけでなく、支援者や遠くから見守っている人々までも前向きな気持ちにさせてくれるものだと感じました。

「ブルーシード大作戦」とは

映像を見ての通り、被災した建物の屋根にはたくさんのブルーシートがあります。

多くの被災者を雨や風から守ってきましたが、このたくさんのブルーシートたちはその後ゴミとなってしまうそうです。

BRIDGE KUMAMOTOはそんなブルーシートに注目し、「ゴミになる前に回収・洗浄してバッグにしちゃおう」と考えました。

引用元:PR TIMES 公式サイト

引用元:PR TIMES 公式サイト

そして、熊本発の小ロットアパレル生産を行う「sitateru®」との共同開発によりブルーシートはトートバッグに生まれ変わりました。

「新たな復興支援の種を作りたい!」という思いを込め、ブルーシートを「ブルーシード(青いたね)」と称した、「ブルーシード大作戦」。

このプロジェクトにより多くの被災者を見守ってきたブルーシートたちが、姿を変えてまた人々の生活へ羽ばたいていきます。

参加して活動資金のお手伝い

11月4日(金)にはTRUNK(HOTEL)開業準備室にて、ブルーシード大作戦のオープニングイベントが開催されます。

トートバッグのお披露目や、BRIDGE KUMAMOTOの活動報告などのトークショー、Music LIVE、熊本の食材を用いた試食会など内容が盛りだくさんです。

引用元:The AIRSTREAM GARDEN 公式Facebookページ

引用元:The AIRSTREAM GARDEN 公式Facebookページ

トートバッグは11月5日(土)〜11月13日(日)までの間、ポップアップショップで購入することができ、売上げの一部は熊本復興の種として新たな活動資金となります。

オープニングイベントにはチケットが必要ですので、こちらよりご確認ください。

「ブルーシード大作戦」のトートバッグによって、ブルーシートの“ありがたみ”に気づけたように、このようなプロジェクトが増えることで、さまざまなモノへの“ありがたみ”に気づけるといいですね。

“65歳以上のモデル起用”いつまでもときめく!下関大丸による「超オトナ写真館」

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超オトナ写真館」と称し、下関大丸全館を写真館に見立て、65歳以上の男女モデルを大変身させ撮影した写真の展示が、11月9日(水)〜11月22日(火)の期間で開催されています。

“オトナを超えた存在”の“超オトナ”

「超オトナ写真館」は、下関大丸が手掛ける“特大の丸”プロジェクト第1弾。

引用元:Fashionsnap.com 公式サイト

引用元:Fashionsnap.com 公式サイト

“特大の丸”プロジェクトとは、お客様が本当に喜ぶ“特大の丸”を生み出すことを目標に、「高齢百貨店ならでは」や「地元密着形の百貨店のありかた」を日々考えているところから生まれたプロジェクトです。

近年高齢化が進む日本ですが、下関市は約3人に1人が65歳以上(下関市発表 2016年9月1日現在)で、全国でも有数の高齢化地域だそうです。

そこで、65歳以上のモデルたちを“オトナを越えた存在”として“超オトナ”と定義し、「超オトナの方々にはファッションを通じてさらに元気になって頂き、来館するお客様には”超オトナ写真”を楽しんでいただくことで”特大の丸”を作り出したい」という思いから、「超オトナ写真館」が開催されることとなりました。

引用元:下関大丸 公式サイト

引用元:下関大丸 公式サイト

「超オトナ写真館」の写真は、プロのスタイリストとヘアメイクにより変身したモデルを、スタイリッシュにかっこよく撮影したもの。

撮影を担当したのは、広告やコマーシャルを中心に活躍するプロの写真家伊藤 彰浩さんです。

唐戸市場や赤間神宮、カモンワーフといった、下関市内にあるモデルと縁のある場所で撮影することで、ただおしゃれなだけでなく、モデルの雰囲気をいかした活き活きとしたものに感じます。

パンチの効いた色味や、ハイセンスなコーディネートを着こなすモデルたちは必見です!

人生を心から楽しむ

10月に参加者募集を行った「超オトナ写真館」には、夫婦や友人、姉妹などさまざまな30組のモデルが集まりました。

引用元:下関大丸 公式Facebookページ

引用元:下関大丸 公式Facebookページ

以前私はあるテレビ番組で西本 喜美子さんという写真家を知りましたが、カメラを始めたのは72歳だったそうです。

現在は88歳で、作品集も出版するほどの腕前です。

そのようなエピソードや、「超オトナ写真館」のようなプロジェクトが開催されることで、楽しむには年齢は関係なく、自分の気持ち次第でいくらでも楽しむことができると感じました。

プロジェクトの狙いである「超オトナの方にはさらに元気になって頂く」というより、元気な姿でモデルをしている“超オトナ”を見ていると、私の方が元気をもらっているようです。

この先何十年と続いていく人生をいつまでもときめきたいですね。

 

下関大丸は、山口県では1番福岡県から近い下関市にあり、福岡市内から車で2時間弱で行けるようです。

パワーをもらいたい方や、山口県に御用がある方は、ぜひ下関大丸に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

自然と調和した「北欧デザイン」が九州内3会場で開催

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“北欧デザイン”は、北欧のスカンジナビア諸国およびフィンランドにおけるデザインの総称を言います。
長く厳しい冬を室内で過ごすというライフスタイルに合わせた、「飽きのこないシンプルなデザイン」と「機能的で長く愛用できる実用性」を兼ね備え、“楽しく室内で暮らすため”のインテリアや雑貨が多く見られます。

引用元:Wikipediaより

引用元:Wikipediaより

最近ではFlying Tiger Copenhagenの雑貨が、北欧雑貨の特徴を示しているように感じます。
そんな北欧デザインを感じる展覧会が、2016年末から2017年始めにかけて、九州で続々開催されます。

オランダのモダン・デザイン

引用元:大分県立美術館 公式サイト

引用元:大分県立美術館 公式サイト

日時:12月2日(金)~2017年1月22日(日) 10:00〜19:00
場所:大分県立美術館

20世紀、オランダのモダン・デザインは、社会的な影響力をもち世界中の人々に受け入れられてきました。
モダニズムを代表する建築家ヘリット・トーマス・リートフェルト、「ミッフィー」の生みの親として知られるディック・ブルーナ、長期的な療養を必要とする患者を指導し、木製玩具「ADO(アド)」を生み出したコー・フェルズー。
偉大な3者による作品を通して、本展では現代人の思想や生活スタイルに今なお大きな影響を与え続けるオランダモダン・デザインの本質に迫ります。

木製玩具やキャラクター「ミッフィー」から溢れる穏やかな素朴さが、オランダのモダン・デザインが長年すたることなく愛される理由なのかもしれません。

デンマーク・デザイン

引用元:長崎県美術館 公式サイト

引用元:長崎県美術館 公式サイト

日時:12月23日(金)〜2017年2月12日(日) 10:00~20:00
場所:長崎県美術館

“国民幸福度世界一”の国として知られるデンマーク。
デザイン史上の黄金期の立役者となる、デザイナーのアルネ・ヤコブセン、ハンス・ウェグナー、フィン・ユール、ミッド・センチュリーと、数多くのデザイナーを生み出しています。

「シンプルな美しさ、生活に添った機能性、高いクオリティ」は、現代に至るまでこの国のデザインの大きな特徴を示しています。
「デンマーク・デザイン」は、誰もが心地よい快適な“住”を持つことを提唱してきました。
家具、食器、日用品などの作品から、デンマークという国に秘められた豊かな創造性の核心に触れることのできる日本初のデザイン展です。

フィンランド・デザイン展

引用元:フィンランド・デザイン展 公式サイト

引用元:フィンランド・デザイン展 公式サイト

日時:2017年1月14日(土)〜3月20日(月) 9:30〜17:30
場所:福岡市博物館

本展は、フィンランドの“独立100周年”を記念して、多くの人々に愛され続けているフィンランド・デザインを紹介する展覧会です。
「森と湖の国」と言われる自然豊かなフィンランドでは、20世紀初頭からすでに環境について考えられた“サスティナブル・デザイン”や、“タイムレス・デザイン”を実践しています。

フィンランドの巨匠アルヴァ・アアルトやカイ・フランクをはじめとする多くのフィンランド人デザイナーたちも、“創造の源”には「自然と人間との調和」があり、永く愛され、シンプルで明るい作品を生み出してきました。

本展では「伝統工芸、モダニズム、黄金期」など、6つのセクションに分け、各時代の主要なデザイナーと共にフィンランド・デザインを紹介しています。

大分・長崎・福岡と、九州内という身近な3会場で北欧デザインについて学ぶことができます。
またとないチャンスを逃さないように、1個人としてもぜひ足を運びたいと思います。

佐賀県武雄市のクリエイティブな“まち”づくり「TAKEO MABOROSHI TERMINAL」

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TAKEO MABOROSHI TERMINAL”は、佐賀県の西側に位置する「武雄市」の歴史や伝統工芸の文化、自然豊かな景観の魅力を再発見しながら、未来の世代へと伝える人々を育む、今年7月に始動した創造的なまちづくりプロジェクトです。

TAKEOとクリエイティブ

引用元:武雄市観光協会 公式サイト

引用元:武雄市観光協会 公式サイト

武雄市には、1300年もの歴史を持ちその効能の高さから「美人の湯」と称される武雄温泉や、スターバックスを完備した開放的でカフェのような武雄図書館など、歴史的なものから現代的なものまで魅力がたくさんあります。

TAKEO MABOROSHI TERMINALは武雄市の依頼の元、全国で民間資本により運営している“まち”を対象に、クリエイティブパワーを活用することで事業の展開を行う、株式会社まちづクリエイティブにより始まりました。

新たな賑わいを創出する地域創生プロジェクトとして、佐賀県武雄市の北部市街地エリアを中心に、歴史・文化・自然のさまざまな魅力を通して生まれる武雄市の瞬間を伝えることが目的です。

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プロジェクト名“TAKEO MABOROSHI TERMINAL”には、武雄市のシンボルである楼門が「竜宮城(幻の世界)への入り口」と構想されて造られたことから“MABOROSHI”、観光の拠点であり様々な文化が融合した地「文化の港町(ターミナル)」として“TERMINAL”が取り入れられたそうです。

本プロジェクトのロゴマークは、東京駅を設計したことで知られる辰野 金吾さんにより設計された、国指定重要文化財の“楼門”をモチーフに図案化したものをベースに、TAKEO MABOROSHI TERMINALの頭文字「TMT」を用いてつくられています。

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ラインのみで表現されていながら、楼門が見事に表現されています。

TMTプロジェクト

入居クリエイターを募集し、武雄市で生活しながら地場産業と共にものづくりができる環境を提供する「MABOROSHI STAY」、武雄市の自然を感じ、学び、交流するアウトドアプログラム「MABOROSHI VILLAGE」と、TAKEO MABOROSHI TERMINALはあらゆる視点で武雄市の魅力を伝える活動をしています。

引用元:TAKEO MABOROSHI TERMINAL 公式サイト

引用元:TAKEO MABOROSHI TERMINAL 公式サイト

とくにMABOROSHI STAYは、地元住民と歴史を受け継ぎながら新しい文化を生み出す場として“クリエイターが滞在・活動できる”環境・施設を提供する、面白い取り組みです。

クリエイターがそれぞれ発見した武雄市の魅力を自主的な活動と結びつけ、新たな価値を生み出します。それがまた、武雄市に慣れ育った人々にとって良い刺激となりますね。

これまで、劇作家や写真家、編集者と、縛りのないさまざまなジャンルの方が参加しています。

MABOROSHI STAYに興味のある方は、公式サイトの入居クリエイター募集のお知らせをご覧ください。

引用元:TAKEO MABOROSHI TERMINAL 公式サイト

引用元:TAKEO MABOROSHI TERMINAL 公式サイト

MABOROSHI STAYのような、クリエイティブの力でまちづくりをする取り組みが増えることで、歴史や文化に新たな価値を加え未来の世代へと伝えていくことができます。

武雄市の魅力を生かしたクリエイティブな発想と、MABOROSHI STAYで“まち”を発展させるという新しい考え方を生み出したTAKEO MABOROSHI TERMINALの今後に期待が膨らみますね。

企画・ブランドとのコラボレーション「サガプライズ!」で、佐賀の魅力を再発見。

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佐賀県と人気企画・ブランドとのコラボレーションで、知らなかった佐賀の魅力を発見、味わう取り組み「サガプライズ!」についてご紹介します。

サガプライズ!

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2015年7月にスタートした、「サガプライズ!」は、企業・ブランドとのコラボレーションによる情報発信で、佐賀県の魅力を全国に届ける地方創生プロジェクトです。

“佐賀”と“サプライズ”の言葉をもじってできており、これまでに人気テレビアニメ「おそ松さん」や任天堂の人気ゲーム「スプラトゥーン」とのコラボレーションなどを実施しています。

引用元:サガプライズ! Facebookページ

引用元:サガプライズ! Facebookページ

ただ人気作品とコラボレーションをしているわけではなく、佐賀県のマークが松であり、松のつく地名や名産品が数多くあることから「おそ松さん」は“松つながり”、佐賀県唐津市呼子町「イカの町」ということで「スプラトゥーン」は“イカつながり”といった、佐賀につながりを持たせたコラボレーションが魅力です。

人気アニメやゲーム作品とのコラボレーションにより、多くのファンを取り込む姿勢は、ファンにとっても佐賀県にとっても有意義なものだと思います。

佐賀県×ユーリ!!! on ICE

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今後、人気フィギュアスケートアニメ『ユーリ!!! on ICE』とのコラボレーションが決定しています。

2016年10月よりテレビ朝日、BS朝日、サガテレビ他にて放送された『ユーリ!!! on ICE』の主人公、勝生勇利の出身地「九州・長谷津町」は、佐賀県唐津市をモデルにした架空の町です。

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架空の町ながら作品には、佐賀県でなじみのある風景や名産品がたびたび登場します。

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そのモデルになった町並みや食材を生かし、作品の世界観と佐賀県の魅力をあわせて楽しんでもらうため、今年佐賀県とのコラボレーション企画が決定しました。

魅力を知るきっかけ

私は2016年夏に開催された、「おそ松さん」のコラボレーション企画に足を運びました。

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付き添いという形で参加したのですが、佐賀城や呼子のイカなど、名所をスタンプラリー形式で巡ることで、佐賀県の知らなかった魅力を味わい、知るきっかけになりました。

今後、『ユーリ!!! on ICE』は東京と佐賀でのコラボレーション企画を展開し、佐賀県唐津市では地元名産品とのコラボレーショングッズが登場するということで、佐賀の魅力が東京にも広まっていくことが期待されますね。

ぜひみなさんもコラボレーション企画をきっかけに、佐賀県唐津市の魅力に触れてみてください。


イラストレーター 福田利之のイベント「ご縁があって」 開催!@GOUACHE

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2月1日(水)〜2月12日(日)まで、福岡の今泉にあるライフスタイルショップ「GOUACHE(ガッシュ)」 にて、イラストレーター福田 利之さんのイベント、「ご縁があって」が開催されます。

福田 利之さんとは

引用元:TOSHIYUKI FUKUDA PORTFOLIO

引用元:TOSHIYUKI FUKUDA PORTFOLIO

福田さんは、エディトリアル、装丁、広告、アーティストのCDジャケット、絵本などさまざまなビジュアル表現を手掛けるイラストレーターです。

素朴であたたかくユーモアあるイラストが特徴で、コピーライター糸井 重里さん主宰の「ほぼ日刊イトイ新聞」でも、過去に連載「福田のフォト絵」をはじめ何度も登場するなど、幅広く活躍されています。

福田さんとGOUACHEはかねてより縁が深いということで、今回のイベントが実現しました。

交流から生まれる新しい発見

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グリーンや食器といった生活雑貨から、シンプルながらも個性ある服飾雑貨まで、独自の審美眼により選ばれた流行に左右されないアイテムが揃うGOUACHE。

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“絵の具”を意味するGOUACHEという店名には、“人の数だけカラーがあり豊かさがある”というコンセプトが込められています。

定期的に店内でイベントを開催することで、作家やアーティストのオリジナリティーや世界観を発表する場としてだけでなく、お客さまを含めそこに関わるさまざまな人との交流の場を目指し、双方の交流から生まれる新しい発見を大切にしています。

テーマは“縁”

人と人だけでなく、物や場所にも大切に思える“縁”がある――。

そんな“縁”をテーマに開催される本イベント「ご縁があって」では、福田さん、GOUACHE、お客さまをつなぐ縁のシンボルとして、「糸で綴じるノート」のワークショップを企画。

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福田さんが普段作品の中でよく取り入れている技法、“コラージュ”。紙や布の端切れなどを用いて、好きに組み合わせ1枚の絵にしていく技法です。

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あらかじめ用意されたマスキングテープ、布、雑誌の切り抜きなどを用いて、ノートの表紙に自由にコラージュしていきます。参加された方と福田さんの縁をつなぐべく、出来上がった表紙を無地のノートに糸で綴じて完成です。

コラージュのコツやちょっとしたテクニックなどを、福田さん本人に教わることのできる貴重な機会とあって、見逃せません。

世界中の紅茶ファンに愛されるHONEY & SONSの紅茶と、GOUACHE近くの人気カフェ・クレープリーLe BRETONのお菓子付き。

ワークショップは2月5日(日)、第1部と第2部に分け2回開催。各回の定員は10名となっています。参加希望の方は、GOUACHEサイトの参加申込フォームかお電話より、お早目のお申込みをオススメします。

福田さんの世界観を満喫する12日間

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イベント期間中は、福田さんのクリエイティブを落とし込み、さまざまなテキスタイルや布プロダクトを製作、発信していくブランド「十布(テンプ)」の展示販売会も開催。

会場では、福田さんの新刊「いまからノート」の原画も展示されます。

ワークショップや十布のプロダクト、イラストの原画など、福田さんの世界観を満喫する12日間となりそうです。ぜひ期間中に足を運んで、福田さんのクリエーションに触れてみてはいかがでしょうか。

九州デザイン界を盛り上げるイベント「デザインシップ九州2016~2020」が開催!

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九州のデザイン界を盛り上げるイベント「デザインシップ九州2016~2020」が、2月10日(金)にアクロス福岡1Fの円形ホールにて開催されます。

FUKUOKAデザインリーグとは

引用元:FUKUOKA デザインリーグ 公式Facebookページ

引用元:FUKUOKA デザインリーグ 公式Facebookページ

デザインシップ九州2016~2020は、経済復興だけでなく社会のためにデザインを活用するプロジェクトを行う特定非営利活動法人「FUKUOKAデザインリーグ」主催のイベント。

引用元:九州デザイン横丁 公式Facebookページ

引用元:九州デザイン横丁 公式Facebookページ

FUKUOKAデザインリーグは、デザインにまつわる「?」を解決し、クリエイターと行政や企業をつなげる「九州デザイン横丁」や、「地産デザインワークショップ」、「知財テキスト作成」といった、九州全域を対象にデザインのプラットフォームを構築する事業を展開しています。

デザイン思考を体現した事例を紹介

デザインシップ九州 2016〜2020は、これまでFUKUOKAデザインリーグが行ってきたさまざまなプロジェクトの成果報告とこれからの展望を語り合い、プラットフォームの確実な構築を目指すシンポジウムです。

九州デザイン界の船が、4年後の2020年を目指して船出する記念日となるように、「デザインシップ」というイベント名が付けられています。

午前は事業の報告会をメインに、午後は3つのパートに分け、九州内と九州外からのダブルゲストによる、デザイン思考を体現した事例の紹介とパネルディスカッションが行われます。

「障害支援を産品で」には、福岡から株式会社ふくしごとの橋爪 大輔さんと、奈良からGood Job!センター香芝の森下 静香さん。「ローカル活性化を人の力で」には、長崎からナガサキベイデザインセンターの梅元 建治さんと、岡山から村楽エナジー株式会社の井筒 耕平さん。「地域振興を名物で」に、大分からブンボ株式会社の江副 直樹さんと、東京から株式会社結アソシエイトの松田 恭子さんといった、それぞれの分野のプロフェッショナルが集まります。

デザインの価値と可能性を探る1日

「地域・企業・人を元気にするデザイン思考」が今回のテーマ。

デザインと地域、デザインと福祉、デザインと地産品…など、デザインを掛け合わせていくことで実際にどんな成果が生まれたのでしょうか。

イベント全体を通して、デザインの持つ本質的な価値と新しい可能性を探り、また、九州の中だけでなく九州外のゲストを招くことで、実践者の視点と同時に客観的な視点も得ることができ、気づきの多い1日となりそうです。

九州のデザイン界を盛り上げる本イベント。シンポジウムとその後の交流会に参加希望の方は、2月6日(月)までに、Peatixのイベントページよりお申し込みくださいね。

お酒の街、福岡を満喫するなら「酒蔵開き2017」

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九州のお酒と言えば“焼酎”と、思っていらっしゃる方も多いと思いますが、国税庁の清酒製造業の概要(平成27年度調査分)によると、福岡の蔵元の数は新潟、長野、福島に続き全国で4位と多く、実は日本酒の街でもあります。

引用元:城島酒蔵開き 公式Facebookページ

引用元:城島酒蔵開き 公式Facebookページ

そんな数々の蔵元が全国的に、1月から4月に新酒をお披露目する「酒蔵開き」。その中でも多くの蔵元が集まる久留米市城島町で行われる「第23回 城島酒蔵開き」をご紹介します。

福岡のお酒

美味しい日本酒をつくるには、いい水、いい米、優れた人の技が必要だと言われています。

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福岡県は明治30年に、県内の酒造業(焼酎含む)を「重要物産」に指定し、品質の向上により人気を高め、全国へと販路を広めたそうです。

同時期に、パリ万国博覧会では入賞を果たすなど、世界的にも認められるお酒へと成長してきました。

2006年には福岡県オリジナルの酒造用米「夢一献」も誕生し、地元と密着した酒づくりを守り続けています。酒蔵の福岡への愛が感じられますね。

城島酒蔵開き

引用元:城島酒蔵開き 公式Facebookページ

引用元:城島酒蔵開き 公式Facebookページ

2月11日(土)〜12日(日)に行われる「城島酒蔵開き」では、9つの酒蔵を巡りながら、メイン会場で43種類のお酒を飲み比べることができます。ルートによっては、富松うなぎ屋でせいろ蒸しを楽しむこともできます。

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お酒以外にもノンアルコールの甘酒や、味噌をはじめとした物産もあるようで、お酒を飲まない方も一緒に楽しむことができますね。

メイン会場には出店もあり、お祭りな空間で楽しいひと時が過ごせそうです。

オトクなチケット

西鉄電車を利用される方には、飲み比べチケットとセットになっている切符がお得なようです。

飲み比べチケットを引換所に提出すると、“お猪口”がもらえ、持ち歩き飲み比べるという粋なシステムが、とても魅力的です。

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西鉄電車やJALでは割引が適応されるチケットや、ほかには宿泊パックのものなどがあり、県外から来られる方にも優しいイベントです。

会場の移動には、無料のシャトルバスがあります。歩いても9kmほどで、各酒蔵や街並みを堪能しつつ歩くのも風情があって良さそうですよ。

そのほかにも福岡各地で1月から4月にかけて酒蔵開きが行われます。日程についてはこちらをご参照ください。

トークイベント「『デザインの力、まちの魅力』~フィンランドからの100年メッセージ」から受け取る、これからのまちづくりとは

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フィンランド・福岡間の直行便が就航し、福岡に住む私たちにとってより身近な存在となったデザイン先進国フィンランド。

そんなフィンランドをお手本に、デザインの力について、街の魅力について、デザインのある暮らしについて考えるトークイベント「『デザインの力、まちの魅力』~フィンランドからの100年メッセージ」が、3月1日(水)にReTHINK Cafeにて開催されます。

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“ReTHINK”する場

コミュニケーションや働き方、ライフスタイルに大きな変化をもたらしている福岡。

新しい産業やコミュニティ、文化が生まれるイノベーティブでエネルギッシュな街となっています。そのチカラの根底には、この街に魅力を感じて、自らが発信源となっている企業や人がいます。

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ReTHINK FUKUOKA PROJECTは、「ReTHINK FUKUOKA」をテーマに、まったく異なるジャンルで活躍する企業や人々が集い、有機的につながることで新しいこと・ものを生み出すプロジェクトです。

資料協力:フィンランド・デザイン展実行委員

資料協力:フィンランド・デザイン展実行委員

ReTHINK FUKUOKA PROJECTの42回目のイベントとなる今回は、フィンランドの独立100周年を記念した巡回展「フィンランド・デザイン展」が福岡からスタートしていることを受け、企画されました。

フィンランドの“デザインの力”

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トークゲストは、フィンランドにご滞在経験があり、住居・インテリア設計学を専門とされている九州産業大学工学部教授の小泉 隆さんと、子どもと文化に関わる活動を行っているNPO法人子ども文化コミュニティ代表理事の高宮 由美子さん。

小泉さんからはフィンランドの建築やインテリアといった人の住環境を形づくるデザインの力について、高宮さんからはデザインの力と教育の力を国力として重要視しているフィンランドの育成体質についてのお話が伺えそうです。

共に考える

ReTHINK FUKUOKA PROJECT事務局の古賀さんに、今回のイベントについてお話しいただきました。

「今回、ゲストのお二人には【フィンランド・デザイン・街・人・福岡】というキーワードについて、【魅力・力】というやわらかい切り口からお話をしていただきます。

近代的な開発が進み、これから街の様相が急速に変化していくことが予想される福岡の街。古くからはクラフトマンシップが根付き、デザインの価値を知り、認める人も多いと感じます。

独立100年を迎えるフィンランドが、デザインで街を魅力的にし、人を豊かに支えてきたことを実感できる『フィンランド・デザイン展』をきっかけに、“街の魅力”や“人の豊かさ”に関わる“デザインの力”の大切さを、共に考える機会にしたいと企画しました。」

資料協力:フィンランド・デザイン展実行委員

資料協力:フィンランド・デザイン展実行委員

日照時間の短さや冬が長いという風土を、デザインの力で明るく快適にしてきたデザイン先進国ともいえるフィンランド。

共感したり、文化の違いに驚いたりしながら、いいところは吸収して、福岡市のこれからのまちづくりに活かしていきたいですね。

トークイベントの定員は50名。気になる方は専用フォームより、お申し込みください。

九州産業大学と地元の新たな魅力を発見「九産大プロデュース展2017」

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九州産業大学の学生と、40以上の企業・行政がコラボレーションした100点以上の作品が並ぶ「九産大プロデュース展」が、2月23日(木)〜3月5日(日)に天神イムズB2Fイムズプラザで開催されています。

九産大プロデュース展

今年で5回目を迎える「九産大プロデュース展」は、九州産業大学の芸術学部工学部情報科学部経営学部の学生たちが、地元企業や自治体、研究機関等とのコラボレーションにより生み出した作品を紹介する展示会です。

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九州産業大学の活動内容や取り組み、地元の企業や伝統工芸などを多くの方に知ってもらうことを目的・目標に、地元企業の技術と学生の自由な発想や創造性のコラボレーションにより1年を通して作品の制作に取り組んでいます。

実際に私は昨年出展者として参加した九産大プロデュース展で、「こんなこともしてるの?」「大学のうちから企業さんと一緒にしてるんだ」などの、驚きや発見の声を頂きました。

ショッピングに来られた方々にも気軽に足を運んで頂け、さまざまな意見を頂くことで、私たち学生はたくさんの刺激を受けることができます。

プロジェクト

九産大プロデュース展には、第1回から展示をしている、職人の技術と学生の発想を取り入れた「大川家具プロジェクト」や、伝統工芸に学生の視点から新たな価値を加えた「HAKATA DOLLS(博多人形)」、2016始動したばかりの「Pomodoro e…(久留米織)」のほか、介護・福祉ロボット「HRRC」、地域復興をテーマにしたプロジェクトなど幅広い分野のプロジェクトが参加してます。

引用元:天神イムズ 公式サイト

引用元:天神イムズ 公式サイト

幅広い分野の企業と取り組むことで、知識や技術、社会との関わりなど、あらゆる視点からたくさんの学びを経験することができます。

ちびっこプロジェクトワークショップ

B2Fワークショップスペースでは、2月26日(日)、3月5日(日)に2日間、先着50名の小学生や親子を対象に、久留米絣を使ったタッセルストラップづくりのワークショップが無料で行われます。

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宗像赤間宿の史跡をモチーフにしたスタンプを用いた、オリジナルトートバックづくりのワークショップは常時開催。無くなり次第終了とのことなので、早めに足を運ばれてみてくださいね。

そのほか天神イムズB1Fにある「KSUショップ」では、九産大プロデュース展の作品を商品化した博多人形や、久留米織、ガラスコモノ、ハカタコモノなどが販売されます。こちらも在庫に限りがありますので気になる方はお早めに。

魅力を発見

九産大プロデュース展は、学生にとってはドキドキするお披露目の場になり、足を運んでくれるお客さんにはワクワクする場になります。

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昨年と今年の2年連続で九産大プロデュース展に参加した私も、新たなプロジェクトや、この1年間の活動の集大成をとても楽しみにしてきました。より多くの方に九州産業大学の活動を知ってもらい、地元の新たな魅力を発見してほしいと思います。

九州のプロダクトを集めた「thought Exhibition & Market」が太宰府で開催

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今年で5回目を迎える「thought Exhibition & Market」は、考えることをテーマに、主に九州で活躍するさまざまな分野のブランドやクリエイターが集まり行う合同展示会です。3月16日(木)〜18日(土)の3日間、太宰府天満宮内 文書館&旧東屋にて開催されます。

初の福岡開催

これまでの4回は、長崎県波佐見町の旧波佐見町立中央小学校講堂兼公会堂にて開催されてきたthought。

今回初めて、福岡が誇る観光スポットでもある神社、太宰府天満宮で開催されます。西鉄電車やバスでとても行きやすい地での開催という点が、嬉しいポイントですね。

引用元:thought 公式Facebookページ

引用元:thought 公式Facebookページ

3日間のうち、3月16日(木)17日(金)の2日間は、バイヤー・関係者向けの展示になっています。

私たちが足を運ぶことができるのは、3日目の18日(土)のみですので、お間違いのないようにご注意くださいね。

81ブランド

thoughtには、ファッションやテーブルウェア、生活雑貨など、衣食住のあらゆる分野のプロダクトを手がけるブランドやクリエイターが出展します。

引用元:thought 公式Facebookページ

引用元:thought 公式Facebookページ

move(動く)・touch(触れる)・devote(ゆだねる)をキーワードに、さまざまな分野が融合した新たな発信の場と、新しい文化交流の場としての、出展企業によるマーケットです。

クリエイターの技術と使い手を楽しませるアイデアがたくさん詰まった商品が並び、さらに直接クリエイターの方と話ができる場、機会にもなります。

昨年に比べると3ブランドが増え、全部で81のブランドが出展するようで、年々進化を見せ楽しませてくれます。「1日では見て回れないのではないか」と思うほどのブランドの数ですが、朝から足を運んで1つ1つ見て回りたいですね。

九州ならでは

引用元:thought 公式Facebookページ

引用元:thought 公式Facebookページ

以前ご紹介した、「ブルーシード大作戦」で、BLUE SEED BAGを手がけた熊本の自立復興団体BRIDGE KUMAMOTOも、出展するようで、その売上げの一部は、復興支援活動の資金として寄付されます。

自分だけでなく、周りの人にも幸せを与えてくれるプロダクトは、私たちを穏やかな気持ちにさせてくれますね。

今回のthoughtは長崎ではなく福岡での開催になり、とても身近に足を運べるものになりました。今後は大分や熊本、佐賀と、あらゆる土地でより多くの方々に知って頂き足を運んでもらえるといいなと感じます。

GW福岡周辺の開催イベント2017

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今年のゴールデンウィークは、お出かけ日和が続きそうですね。
みなさんご予定はお決まりですか?お出かけ先に悩まれている方に、福岡周辺で開催されている芸術・アート・文化にまつわるイベントをいくつかご紹介します。

クエイ兄弟 ―ファントム・ミュージアム―

引用元:三菱地所アルティアム
 公式サイト

引用元:三菱地所アルティアム
 公式サイト

日程:3月25日(土)〜5月7日(日)

場所:三菱地所アルティアム
内容:幻想的な映像美と狂気を孕んだ映像作品で、多くの人々を魅了する双子クエイ兄弟による西日本初の個展。展示される映像作品、模型、ポスターには、国際的に評価を受けるクエイ兄弟にしか生み出すことのできない、東欧の文化芸術を感じられます。

MARINE WORLD

引用元:MARINE WORLD 公式サイト

引用元:MARINE WORLD 公式サイト

日程:4月12日(水)グランドオープン
場所:マリンワールド海の中道

内容:第2章「九州の海」を幕開けしたばかりのマリンワールド海の中道。ペンギンやお魚たちも新しい環境に生き生きしてお待ちしております!4月29日(土)〜5月7日(日)には恒例の夜の水族館が開催されますよ。

2017 あそびのがっこうハイタッチスクール

引用元:DAIMARU福岡天神店 公式サイト

引用元:DAIMARU福岡天神店 公式サイト

日程:4月26日(水)〜5月7日(日)

場所:大丸福岡天神店8階

内容:今年も開催!家族向けの知育プロジェクト「ハイタッチスクール」は、デジタルアートを用いた遊びと学びを同時に楽しむことができる場です。家族やお友達、みんなで天神大丸に行って知識と思い出を増やしましょう。

第59回 波佐見陶器まつり

引用元:波佐見陶器祭り協会 公式サイト

引用元:波佐見陶器祭り協会 公式サイト


日程:4月29日(土)〜5月5日(金)

場所:
やきもの公園広場ほか
内容:波佐見焼きのおしゃれでモダンなデザインは、和から洋まで幅広い空間で使うことができそうです。
会場ではロクロや絵付け、生地の鋳込みまで体験できる今年の波佐見陶器祭り。子どもと一緒に楽しくたくさんの体験をできる陶器祭りになっていますよ。

九州美術系大学卒業制作選抜作品展2017

引用元:KANZE ARTS 公式サイト

引用元:KANZE ARTS 公式サイト

日程:4月30日(日)〜5月5日(金)

場所:KANZE ARTS

内容:2017年度九州美術系大学「佐賀大学、九州産業大学、崇城大学」の卒業制作の中から選ばれた、7名による合同展。九州から生まれる作品にはどんな魅力が詰まっているのか、少規模ではありますが、他大学との交流、そして美術界の新星を広く世間に紹介する場です。

ルーヴル美術館特別展 ルーヴル No.9

引用元:ルーヴル美術館特別展 ルーヴル No.9 公式サイト

引用元:ルーヴル美術館特別展 ルーヴル No.9 公式サイト

日程:4月15日(土)〜5月28日(日)

場所:福岡アジア美術館
内容:ルーヴルが欲しがった9番目の芸術と言われる“漫画”。フランスでは、アートの1つだそうです。そんな日本の誇るべき文化が集結した圧倒される世界観は、海外の方にとって新鮮で繊細なもの。日本にとって身近な漫画を、初心に戻って観覧してみましょう。

 

今年も福岡周辺では芸術・アート・文化、あらゆる刺激を受けること間違いなしのイベントがたくさん開催されています。興味のある方はぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。


ディック・ブルーナがこだわった「シンプル」の正体 に迫る

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ミッフィーの生みの親として知られる絵本作家ディック・ブルーナさんの原画やスケッチが集結した「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン」展が、天神イムズ 8Fアルティアムにて5月13日(土)〜7月2日(日)の期間で開催されています。

シンプルと親しみ

ディック・ブルーナ Photo:  F. André de la Porte

ディック・ブルーナ Photo: F. André de la Porte

絵本作家、グラフィックデザイナーと、2つの顔を持つブルーナさん。本展では、彼の求め続けたスタイル「シンプル」の正体に迫ります。

ブルーナさんの絵本の親しみやすく暖かい雰囲気は、点と点を線で繋ぐように描く手法から感じとることができます。ゆっくりと慎重に描くことで微妙な線の揺れが生まれ、その揺れの中にブルーナさんの想いが込められているように感じます。

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色を見ただけでブルーナさんの作品を連想できるほど、たくさんの方に浸透しているこの6色。“ブルーナカラー”と呼ばれており、シンプルな色合いで独自の世界観が表現されています。

イラストはスケッチをもとに慎重に形から無駄なものを削ぎ落としたものだそうで、子供にも理解しやすく、親しみやすい工夫となっています。

絵本のストーリーは、少し幸せな気持ちになるような表現で優しい言葉がとても印象的です。

ブラック・ベアの絵本も展示

展覧会メインビジュアルでも登場するブラック・ベア。ブルーナさんが手がけるペーパーバックシリーズの宣伝ポスター等で有名なキャラクターです。

展覧会メインビジュアル BLACK BEAR ©️ copyright: Dick Bruna

展覧会メインビジュアル BLACK BEAR ©️ copyright: Dick Bruna

彼は、本を読むことが大好きなクマ。

ブルーナさんが創作活動を引退される少し前に作られた絵本『de beer is dood』にも登場します。この絵本は、オランダ語で「クマくんが死んだ」という意味で、ブルーナさんの逝去後に発表するのがふさわしいとされ公開が見送られていました。

ブルーナさんが今年の2月16日に亡くなられ、6年もの間大切に保管されていた作品『de beer is dood』を特別展示。本展は、市販予定のない『de beer is dood』を見ることができる貴重な場となりました。

シンプルの明日

『うさこちゃんとじてんしゃ』原画  絵本 1982年 Illustrations Dick Bruna ©️ copyright Mercis bv,1953-2017  www.miffy.com

『うさこちゃんとじてんしゃ』原画 絵本 1982年
Illustrations Dick Bruna ©️ copyright Mercis bv,1953-2017 www.miffy.com

本展ではブルーナさんが手がけた200点以上のペーパーバッグ、およそ40点の原画やスケッチと、たくさんの作品を見ることができます。

さらに「シンプルの明日」というテーマで、グラフィックやプロダクト、ファッションなどのジャンルで活躍中の4組(KIGI/groovisions/中村至男/ミントデザインズ)が、ブルーナさんからインスピレーションを受けた新作の展示も行われています。

KIGI「KIGI assimilated to BRUNA」

KIGI「KIGI assimilated to BRUNA」

以前こちらの記事では、ブルーナさんの「ミッフィー(うさこちゃん)」を描く上でのこだわりをご紹介させていただきました。
ブルーナさんのこだわりを知り「シンプルの正体」に迫ることで、新たな趣を感じられるかもしれませんね。

天神イムズにて開催!「2017未来デザインネクストフォーラム」

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6月23日(金)、「2017未来デザインネクストフォーラム」が、天神にあるイムズ9階のイムズホールにて開催されます。


「未来デザインネクストフォーラム」とは

「未来デザインネクストフォーラム」は、“福岡の地から未来のデザイナーを目指す若い才能の芽を育てる”をコンセプトに掲げ組織された、未来デザインネクスト実行委員会主催の公開型フォーラムです。

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福岡デザイン専門学校のカリキュラムの一貫として学生を対象に行われますが、地域や産業の振興にコミットし、開かれたデザイン教育を目指しているため、広く一般にも公開されます。

テーマは「未来視」

今回のフォーラムは2部制。




引用元:NOSIGNER 公式サイト


引用元:NOSIGNER 公式サイト



第1部では、東京防災などを手掛けるソーシャルイノベーションのためのデザインファーム、NOSIGNERの代表である太刀川 瑛弼さんをゲスト講師に迎え、「未来視。」をテーマにした基調講演が行われます。



引用元:NOSIGNER 公式サイト

引用元:NOSIGNER 公式サイト

クリエイションの第一線で活躍されている太刀川さんが考える未来視とは、一体どういったものなのでしょうか。

続く第2部のテーマは、「デザインは未来を可視化する。」。


太刀川さんとともにパネルディスカッションを行うのは、デザインを活用した問題解決を行う「意と匠研究所」代表で元日経デザイン編集長の下川 一哉さん、“デザインは力である”をキーワードに建築からまちづくりまで幅広く行う環境デザイン機構の佐藤 俊郎さんのお二人。


総合的なプロデュースを行うブンボ株式会社代表であり、福岡デザイン専門学校の特任講師である江副 直樹さんがファシリテーターを務めます。

デザインの役割と可能性

デザインとイノベーション、デザイン思考による社会問題の解決など、デザインの技術論を超えたさまざまな視点から、未来を可視化するデザインの役割と可能性を探っていく濃い時間となりそうです。



パネルディスカッション終了後は、別途参加費が必要となりますが、イムズ内のKIRIN SOW-SOWに会場をうつし、登壇者を交えた交流会が開催されるとのことなので、講演会で感じたことや疑問について直接登壇者の方に話を聞くことができるかも。


事前申し込みが必要とのことなので、参加希望の方は、未来デザインネクスト実行委員会事務局までお早めにお申し込み下さいね。


「福岡研究開発シティ宣言」トークイベント開催!

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2017年7月13日(木)官民共働型スタートアップ支援施設Fukuoka Growth Nextにて、「福岡研究開発シティ宣言」についてのトークイベント「ペパボナイト in Fukuoka growth next」が開催されます。

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今年4月に始動した官民共働型スタートアップ支援施設Fukuoka Growth Nextは、教育支援、官民連携、コミュニティ形成、ヒューマンリソース、資本の呼び込み、情報発信など、スタートアップへ総合的なサポートを行っています。

福岡をクリエイティブ都市にするためにはデザインの力が必要ということで、「Fukuoka Design Nest School」ではデザイナーの育成にも力を入れています。

今回開催される「ペパボナイト in Fukuoka growth next」は、インターネットに関する新技術の創造と実践に取り組む研究開発組織GMOペパボ株式会社と、九州を中心に技術移転や産官学連携のプロフェッショナルである株式会社産学連携機構九州が目指す「福岡研究開発シティ宣言」についてのトークイベントです。

「福岡研究開発シティ宣言」

引用元:GMOペパボ株式会社 公式サイト

引用元:GMOペパボ株式会社 公式サイト

GMOペパボ株式会社による新技術の研究・開発を行う組織「ペパボ研究所」と産学連携機構九州が手を組み、2017年7月4日(火)より「福岡研究開発シティ宣言」と題して新たな取り組みを開始しました。

福岡市における新たな産業やスタートアップの成長促進に研究開発の面から寄与するべく、産学連携の取り組みについて検討を行い、産学連携による新しい研究開発サイクルの仕組みを作ることで、福岡市に『イノベーションが生まれる研究開発シティ』という新たな価値を創造しています。

イベント内容

オープニングトーク、トークイベント「ペパボ研究所 福岡研究開発シティ宣言」、トークイベント「ホスティング龍虎対決」それぞれのテーマに、様々な登壇者を迎えトークが行われます。

“福岡市における新たな産業やスタートアップの成長促進、研究開発とは”
“福岡市=『イノベーションが生まれる研究開発シティ』という新たな価値の創造とは”
“具体的に何をしているのか”という疑問や気になる点を具体的に知ることができる機会になります。

オープニングトークの登壇者は、GMOペパボ株式会社 代表取締役社長の佐藤 健太郎さん。GMOペパボと福岡、ペパボナイトの趣旨と今後の予定を聞くことができます。

登壇者には他にも、株式会社産学連携機構九州(九大TLO) 代表取締役社長 前田 真さん。九州大学 情報基盤研究開発センター 教授 岡村 耕二さん、助教授 笠原 義晃さん。
GMOペパボ株式会社 ペパボ研究所 主席研究員 松本 亮介さん、GMOペパボ株式会社 取締役CTO 兼 ペパボ研究所所長 栗林 健太郎さん。
さくらインターネット株式会社 執行役員 江草 陽大さん。GMOペパボ株式会社 技術部技術基盤チーム 近藤 宇智朗さん。と「福岡研究開発シティ宣言」の中心で活動されている方々が集まります。

ペパボ研究所と福岡の大学による共同研究の方向性について。さらに、福岡を盛り上げる産学官連携の可能性と展望をお聞きできるまたとないチャンスですね。

同日開催

引用元:GMOペパボ株式会社 公式サイト

引用元:GMOペパボ株式会社 公式サイト

同日同会場では、国内最大ハンドメイドマーケット「minne」による作家向け勉強会(15:30~)、「minne」のハンドメイド作家交流会(18:00~)に加え、Fukuoka Growth Next 1Fのawabarにて「ペパボおごりナイト」(18:00~23:00)が開催されます。

興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

お申し込みはこちらをご確認ください。

愉快でブキミな世界「イルヨイルイル モノモノノケ 展」

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7月8日(土)〜8月27日(日)天神イムズ8Fアルティアムで開催されている、絵本作家 tupera tupera(ツペラ ツペラ)と写真家 阿部 高之さんによる展覧会「イルヨイルイル モノモノノケ 展」。

tupera tupera×阿部 高之

作家ポートレイト ©︎Ryumon kagioka

作家ポートレイト ©︎Ryumon kagioka

絵本作家だけでなく、舞台美術、アニメーション、工作など数々の分野で活躍されるtupera tuperaは、亀山 達矢さんと中川 敦子さんによるユニットです。

絵本『かおノート』 コクヨS&T(2008)

絵本『かおノート』 コクヨS&T(2008)

これまで数多くの絵本を手掛け、創作意欲を刺激する工作型絵本『かおノート』やワクワクする仕掛けが施された絵本『しろくまのパンツ』など、tupera tuperaのユニークな世界観がキャラクターやストーリーに込められています。

今回tupera tuperaとコラボレーションしたのは阿部 高之さん。ポートレイト撮影を中心にCDジャケットや、舞台ポスターなどを手がける写真家です。桑沢デザイン研究所写真研究科を卒業後、外苑スタジオを経て、紀里谷 和明さんを師事。

作家ポートレイト ©︎Sarasa Abe

作家ポートレイト ©︎Sarasa Abe

阿部さんの写真からは、美しく綺麗なだけではなく作品の奥ゆかしさを感じることができます。

本展はユニークで独特な発想を持つtupera tuperaと、出張写真館などの魅力的な企画も手がける阿部 高之さんによる新たな世界観が魅力です。

愉快でブキミな世界

絵本『モノモノノケ』より「ゲタケタ」 アリエスブックス(2017) ©︎tupera tupera / Takayuki Abe

絵本『モノモノノケ』より「ゲタケタ」 アリエスブックス(2017) ©︎tupera tupera / Takayuki Abe

本展「イルヨイルイル モノモノノケ 展」は、絵本作家tupera tuperaと写真家 阿部 高之さんによる、新作絵本『モノモノノケ』の魅力をお伝えする展覧会です。

tupera tuperaにとって、新しい試みとなる写真絵本『モノモノノケ』は、一般的な家を舞台に何気ない日常を切り取ります。その中にはモノに魂が吹き込まれた“モノノケ”たちが顔を覗かせています。

絵本『モノモノノケ』メインビジュアルより アリエスブックス(2017) ©︎tupera tupera / Takayuki Abe

絵本『モノモノノケ』メインビジュアルより アリエスブックス(2017) ©︎tupera tupera / Takayuki Abe

メインビジュアルからも読み取れるように、モノノケたちは泣いていたり、怒っていたり、笑っていたり、それぞれの思いや感情があるようです。会場には、32体のいろんな思いや特徴を持ったモノノケたちが集結しています。

絵本も読むことができるので、その中に登場するモノノケたちを探すのも楽しいかもしれませんね。

絵本ライブ

7月29日(土)14時からは、イムズB2F特設ステージにてtupera tuperaとアコーディオン奏者 アライタケヒトさんによる、絵本の読み聞かせライブが開催されます。

平成音楽大学で講師を勤めているアライさんは、さまざまな楽器とのデュオ・トリオ・バンドに参加、サーカスパフォーマーや大道芸人との共演など幅広く活躍されています。遠い物語の世界を想像させるようなアコーディオンの雰囲気と、絵本が融合し素敵な会場になりそうですね。

tupera tuperaのユニークな独創的な世界観をイムズ8F三菱地所アルティアムで体験してみてはいかがでしょうか。

世界のグラフィック作品が集結した「TDC展」で、デザイナー研修

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京都の展示会場 京都dddギャラリーにて、2017年7月4日(火)〜8月22日(火)に開催された「TDC展」。デザイナー研修ということで、弊社ブランコのデザインチームで8月18日(金)、京都dddギャラリーを訪れました。

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今年設立30周年を迎えた東京タイプディレクターズクラブ(TDC)は、タイポグラフィを中心にした展覧会やイベントの開催、塾やセミナーを開く、NPO法人団体です。

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TDCが主催する、国際的なデザインコンペの受賞者やノミネート者の作品を展示した「TDC展」。毎年10月、世界中からタイポグラフィを軸にしたグラフィックを用いた作品が集められ、東京 銀座にあるグラフィックデザインの専門ギャラリー ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)にて開催の後、様々な会場で展示されます。

今回訪れた京都dddギャラリーには、TDC設立30周年を記念するにふさわしい作品が結集していました。

受賞作品

2017年グランプリに輝いたのは、イギリス出身のグラフィックデザイナー Jonathan Barnbrookさんによる、ミュージシャン デヴィッド・ボウイのアルバムパッケージ作品です。

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アルバムタイトル「Blackstar」に★を用いたデザインで、CDやレコードカバーは黒地に光沢を持った黒字という斬新な表現が魅力です。

CDやポスターに加え、WebやiTunesなどの現代メディアでも同様に見えるよう洗練されたタイトルが付けられました。SNSの時代を踏まえ、簡単にシェアできることも意図したそうです。デザインにはすべて意図があり、考えられた末の魅力が詰まっています。

TDC賞受賞の、PARCO広告。2014年よりPARCOキャンペーンでクリエイティブディレクターを務めるデザインユニット、M/M(paris)による2017年SSシーズン広告は、架空の世界を創り出します。ポスターには、フォトグラファー Juergen Tellerさんが撮る写真に、手書きフォントを組み合わせ、ファッションとシーズンの永続性が表現されています。今後のテーマやストーリーも気になりますね。

グラフィックの世界

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会場に入って感じたのは、グラフィックの限りない可能性です。会場内には大小様々な作品が展示してあり、その数なんと150以上。それぞれにフォントやカラー、表現を持ち、作者の個性が伺えました。

壁にはポスター、展示台には本やパッケージがあり、1つとして同じものはありません。作者の数だけ表現方法があり、その違いで作品の印象を180度変えることができるのだと改めて気づかせてくれる作品ばかりでした。

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こちらはPanasonicにより21の方法で電気を起こし制作された電池、eneloopです。最新ではなくどこか懐かしさのあるパッケージは八木 義博さんによるデザインで、電気の歴史が感じられます。電気の誕生を可視化したことで、電気のことを知ってもらい、より「大切にしよう」と思えてくるような表現が魅力です。

トーンが統一された豊富な色の組み合わせが、興味をそそりますね。

印刷技術の興味深さ

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個人的に興味を持ったのは、“印刷技法”をわかりやすくポスター風で一覧にした作品です。色や技法、素材の違いを言葉と交えて“見える化”したもので、ひと目で理解できることから印刷物の面白さを知りました。

展示会には、どのようなジャンルにおいてもハッとさせられるような刺激があり、学ぶことがたくさんあります。あらゆる視点で物事を見て、より気づきが増えるようになりたいと思います。第1回で始まったばかりのデザイナー研修。今後どのような研修があるのか楽しみです。

「Short Shorts Film Festival & Asia 2017 in FUKUOKA」名作短編映画が福岡に集まる9日間

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世界中から短編映画(ショートフィルム)が集まり、福岡の各所で鑑賞し楽しめるイベント「Short Shorts Film Festival & Asia 2017 in FUKUOKA」が、9月15日(金)~23日(土)の期間開催されています。

芸術の秋にぴったりなこのイベント、一体どういったものなのでしょうか。

ショートフィルムから始まった映画の歴史

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ショートフィルムとは、その名の通り時間の短い映画作品のこと。30分前後のものから数分という短いものまで、さまざまな作品が存在しています。1896年、世界で初めて有料公開された映画もショートフィルム。上映時間わずか1分の作品だったそうです。

その短さゆえにできる映像表現が特徴で、実験的な作品も多く見られます。世界的な巨匠、「スター・ウォーズ」シリーズのジョージ・ルーカス監督や「E.T.」「ジュラシック・パーク」などで知られるスティーブン・スピルバーグ監督も、はじめはショートフィルムからスタートしていたんだとか。

どんな場所でどう観るか

引用元:Short Shorts Film Festival & Asia 2017 in FUKUOKA 公式サイト

引用元:Short Shorts Film Festival & Asia 2017 in FUKUOKA 公式サイト


「Short Shorts Film Festival & Asia 2017 in FUKUOKA」は、140もの国・地域から9000本以上集まった中から選りすぐりのショートフィルムが楽しめるイベント。糸島市、大川市、宗像市、久山町、福岡市という県内の5つの地域で同時に開催されます。

2017年米国アカデミー賞短編実写部門受賞作品『合唱』 引用元:Short Shorts Film Festival & Asia 2017 in FUKUOKA 公式サイト

2017年米国アカデミー賞短編実写部門受賞作品『合唱』 引用元:Short Shorts Film Festival & Asia 2017 in FUKUOKA 公式サイト

アカデミー賞プログラム、カンヌプログラム、キッズプログラム、ラブロマンスプログラム…と、大人から子どもまで幅広い方が楽しめる作品が用意されています。

引用元:Short Shorts Film Festival & Asia 2017 in FUKUOKA 公式Facebookページ

引用元:Short Shorts Film Festival & Asia 2017 in FUKUOKA 公式Facebookページ

自然の中で、歴史的な施設の中で、商店街のど真ん中でなど、いつもと違う空間で映画を楽しめるほか、会場によりマルシェやワークショップなどのさまざまなイベントも開催。

引用元:Short Shorts Film Festival & Asia 2017 in FUKUOKA 公式Facebookページ

引用元:Short Shorts Film Festival & Asia 2017 in FUKUOKA 公式Facebookページ

単純に行ける日時で作品を選んでもいいですが、どんな場所でどんなシチュエーションで観たいかという視点で選べるのも大きな魅力。空間やその場所の空気感が加わることで、より映画を深く味わうことができそうです。

新しい映画体験を

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新しい映像のジャンルとしてのショートフィルムを日本に紹介するため、俳優の別所 哲也さんが発起人となり、1999年にはじまったこの取り組み。アジア発の新しい映像文化の発信と、若手映像作家育成という点でも大きな役割を果たしています。

今回は初めての福岡開催。長編映画とはひと味違う物語展開や映像手法がぎゅっと詰まったショートフィルムで、この秋、新しい映画体験をされてみてはいかがでしょうか。

「エルメスの手しごと展“アトリエがやってきた”」で熟練の職人技を目の当たりにする

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落ち着いた色味のオレンジに、馬車の描かれたロゴ。老舗高級メゾン「HERMES(エルメス)」といえば、誰もが一度はその名前を聞いたことがあるはず。

各国にいくつもの店舗を持ち、世界にその名を馳せる大きな規模のファッションブランドでありながら、それを支えているのは、なんと職人たちの“手しごと”。IoTだAIだと言われるいまの時代も、変わらず丁寧なものづくりを続けている、という事実にはただただ驚くばかりですが、その職人たちの技と情熱に触れるイベントが、福岡にて開催されます。

表参道にて開催時の様子 引用元:HERMES 公式Facebookページ

表参道にて開催時の様子 引用元:HERMES 公式Facebookページ

10月14日(土)~19日(木)の5日間、博多にあるJR九州ホールにて開催される「エルメスの手しごと展“アトリエがやってきた”」は、熟練の職人たちが実際に会場でその精巧な技術のデモンストレーションを行う、という貴重なイベントです。

はじまりは馬具工房

引用元:Wikipedia

引用元:Wikipedia

「バーキン」や「ケリー」といった上品で美しく丈夫なバッグのほか、「カレ」という緻密で色鮮やかな柄のシルクスカーフなどが有名なエルメスですが、元はフランスやロシアの貴族御用達の高級馬具工房でした。

馬車から自動車へと、移動手段が変わりゆくのを予見し、皮革を用いた服飾事業へ軸足をうつしていきました。馬具工房時代からの上質な素材を見極める目と、美しさと耐久性を追求する姿勢は、いまも変わらず受け継がれ続けています。

職人による伝統の技

エルメスを影ながら支えているのはたくさんの職人たち。

引用元:HERMES 公式Facebookページ

引用元:HERMES 公式Facebookページ

例えば、エルメスの原点とも言える美しく耐久性のある鞍をつくる鞍職人。パズルのようないくつものパーツを組み合わせ、ひとつひとつ丁寧にバッグをつくる皮革職人。真っ白なシルクに、緻密で正確なプリントをほどこすシルクスクリーン印刷職人。1/100mm単位での正確さが要求される時計職人など。

引用元:HERMES 公式Facebookページ

引用元:HERMES 公式Facebookページ

それぞれの分野で活躍する職人が一堂に会し、実際に使用している道具を用いて、エ目の前で伝統の技のデモンストレーションを行います。クリスタル職人の手しごとは、360°VR映像により、クリスタルを溶かすところから成形し装飾するまでを疑似体験することができます。

引用元:HERMES 公式サイト

引用元:HERMES 公式サイト

気になったことを職人へ質問することも可能だそうなので、ただ見るだけでなく交流を通しての発見もありそうです。

エルメスたらしめる大切なもの

引用元:HERMES 公式Facebookページ

引用元:HERMES 公式Facebookページ

「ものづくり」においてエルメスが大切にしているのは、「時間・素材・道具・才能・感性・知性」そして「熟練した手」。そのいずれかが欠けていたら、いまのエルメスではなかったかもしれません。

熟練した職人たちによる、技術に裏打ちされた仕事への“誇り”と“情熱”という“熱量”を体感することで、どんな仕事においても共通する本質的な部分を感じるイベントとなりそうです。

まるでアトリエをのぞいているかのように、“素材”から“オブジェ”へ変わる瞬間と緊張感を味わいに、足を運んでみてくださいね。


“自然の一部と化する”藤森 照信の緑あふれる建築術

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広島市現代美術館にて9月29日(金)〜12月3日(日)開催されている、「藤森 照信展 自然を生かした建築と路上観察」。

建築と自然を融合させた、独創的な建築を手がける建築家 藤森 照信さんの建築スケッチや模型から、建築物の持つテーマに触れる展示会です。

環境(自然)を意識的に

“エコ”という言葉が定着した近年、建築やプロダクト、都市計画など、あらゆるデザインにおいて、コストの面以外にも、環境や健康(人的)を配慮したデザイン・素材が求められています。

建築家でありながら、東京都江戸東京博物館 館長、東京大学名誉教授、東北芸術工科大学客員教授と、指導者の顔を持つ藤森さん。

建築に関する書籍も出版されており、木造建築や茶室などの日本建築に関するもの、世界の歴史遺産、自然素材の使い方に関する紹介で、失敗談を書き込んだものまで。様々な視点から建築の面白さ、魅力を伝えています。

引用元:広島市現代美術館 公式サイト

引用元:広島市現代美術館 公式サイト

本展では、「自然素材をどう現代建築に生かすか」「植物をどう建築に取り込むか」というテーマから、藤森さんが取り組んできた“自然建築デザイン”自然と建築の関係性を、建築スケッチ、素材見本、模型、写真などで紹介します。

藤森 照信の建築に触れる

山登りやキャンプに出かけた際、緑の多い自然に囲まれ、空気が新鮮だと感じたことがある方は多いのではないでしょうか。

引用元:広島市現代美術館 公式サイト

引用元:広島市現代美術館 公式サイト

藤森さんの手がける建築は、植物を装飾のように取り入れるのではなく、建築そのものを風景、自然の一部へと形成し、自然と共存した“建築空間”が特徴的です。見て楽しく、癒される外観も魅力の1つ。

藤森さん自身の家から、芸術家や作家などの住宅建築、史料館や美術館などの公共建築、ほかにも茶室や工房など様々な建築を手がけられ、どの建物も芸術的な風貌で、斬新なテーマからユーモアのある新鮮さを感じます。

遊び心があふれていて、外観を見たら中に入りたくなる建物の佇まいがとても印象に残りますね。

滋賀県近江八幡にある、自然と共に学び、人々が集う繋がりの場 ラ コリーナ近江八幡や、岐阜県多治見にある、タイルを用いたアート作品を展示した、多治見市モザイクタイルミュージアムなど、公式サイトの施設イメージや写真からも、緑あふれたものが多く、休日に足を運びたくなる、人を寄せ付ける建築を手がけられています。

引用元:広島市現代美術館 公式サイト

引用元:広島市現代美術館 公式サイト

本展で見ることのできる、可愛らしく描かれた建築物のイラスト。このイラストを見たのちに、実際に藤森さんの建築を訪れると、絵の中からそのまま出てきたようで面白いかもしれませんね。

建築術から発見

11月25日(土)14:00より2時間程、藤森さんと日本の建築家ユニット アトリエ・ワンによるスペシャル対談が開催されます。

大規模国際展に多く出展しているアトリエ・ワン。世界で数多くの建築作品を手がけており、傾斜・アールのある壁や、開放的な窓、目的に沿った様々な特徴・要素を持ち、遊び心あふれるデザインが魅力です。

そんな建築家同士、どのような対談をされるのでしょうか。

毎週土曜日、日曜日、祝日には、ナビゲーターが解説してくれるアートナビ・ツアーも開催されていますよ。

藤森さんの建築の魅力を探り、建築それぞれの持つテーマや、これから必要とされる建築、“自然と共存”の意味を見つけてみてはいかがでしょうか。

プラハに芸術文化を齎らした芸術愛好家 ルドルフ2世の驚異の世界展

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福岡市博物館にて、2017年11月3日(金)〜12月24日(日)開催の「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」。
神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世が愛好した芸術家たちの作品が展示され、今しか見ることのできない九州初上陸の貴重な作品も数多く登場します。

神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世

ハンス・フォン・アーヘン作のコピー 《ハプスブルク家、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の肖像》1600年前後、油彩・ キャンヴァス、スコークロステル城、スウェーデンSkoklosterCastle, Sweden

ハンス・フォン・アーヘン作のコピー
《ハプスブルク家、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の肖像》1600年前後、油彩・
キャンヴァス、スコークロステル城、スウェーデンSkoklosterCastle, Sweden

ハスプブルク家に長男として生まれ、1576年ローマ帝国皇帝に即位したルドルフ2世。国を代表する指導者でありながら、政治能力には欠けていたようで、弟のマティアスにハンガリー王位を譲ったという実話も存在するほど。

しかし、その一方で教養に富んでいたことから、ルドルフ2世は芸術と学問の「偉大なる庇護者」と言われています。

ルドルフ2世の芸術や学問に対する姿勢により、帝国チェコの首都 プラハには芸術家が多く集まり、文化的な繁栄を遂げました。

コレクション作品の魅力

本展には、ルドルフ2世が魅せられた芸術家たちの作品が集結します。

世界各地から芸術品や最先端の科学機器、新たに発見された植物や動物などが集められたルドルフ2世の部屋は、「驚異の部屋」と称されるほど。その一大コレクションの空間が、本展を通して福岡市博物館に形成されました。

ジュゼッペ・アルチンボルド 《ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》1591年、油彩・板、 スコークロステル城、スウェーデンSkoklosterCastle, Sweden

ジュゼッペ・アルチンボルド
《ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》1591年、油彩・板、
スコークロステル城、スウェーデンSkoklosterCastle, Sweden

本展の公式メインビジュアルにも使用されている野菜や果物をモチーフにした絵は、イタリアの画家 ジュゼッペ・アルチンボルドにより描かれたルドルフ2世です。野菜や果物で立体的に作り出すのではなく、人物を描くという斬新な発想に興味をそそられます。

九州初上陸のこの作品は、TVCMにも登場し、動画の終盤には野菜や果物が組み合わされできていく絵の様子を表現した、面白く、興味深いシーンも見られますよ。

アメリカ現代美術作家 フィリップ・ハースさんと、ルドルフ2世の驚異の世界展のコラボレーション作品も見どころの1つです。アルチンボルドの絵画を立体作品として再現し、同時に立体と平面の両視点で楽しむことができます。

《アストロラーベ》1600-50年、真鍮、スコークロステル城、スウェーデン SkoklosterCastle, Sweden

《アストロラーベ》1600-50年、真鍮、スコークロステル城、スウェーデン
SkoklosterCastle, Sweden

こちらのアストロラーベは、星の高度方位を計算することができる、古代使われた天体観測用の機器です。天文学や占星学に関心が高かったルドルフ2世は、星の観測とともにアストロラーベのシンプルな構造と見た目の美しさにも魅了されたのでしょうか。

当時の最先端技術、繊細かつ装飾的な作品、ルドルフ2世の生きた時代、あらゆるものが詰まった作品の数々。会場で実際に芸術の歩みを感じてみては。

貴重なイベント

展示会初日の11月3日(金)に、本展ヨーロッパ側監修者で、リール美術館(フランス)の館長を勤められていたアラン・タピエさんが来日し、ルドルフ2世のもと、花開いた芸術についての講演会が開催されます。

11月22日(水)には、福岡会場公式アンバサダーに就任した、コメディアンで、アーティストの片桐 仁さんによる「独善的博物館の楽しみ方・アートの魔力」をテーマにした講演会が行われます。

ほかにも福岡市科学館と協力したプラネタリウムや、フラワーライブパフォーマンス、弦楽アンサンブルコンサートなどのイベントが開催されます。イベントには事前申込が必要な場合もございますので、公式サイトをご確認ください。

ヨーリス・フーフナーヘル 《人生の短さの寓意》(二連画、部分)1591年、水彩・ヴェラム、 リール美術館Photo ⓒRMN -cliché StéphaneMaréchalle

ヨーリス・フーフナーヘル
《人生の短さの寓意》(二連画、部分)1591年、水彩・ヴェラム、
リール美術館Photo ⓒRMN -cliché StéphaneMaréchalle

ルドルフ2世の周りで活躍した芸術家たち、その芸術家たちに魅了され、新たな芸術作品や文化を交えながら現代の芸術家へと続く文化には圧倒されます。「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」で、芸術文化の原点に触れてみてはいかがでしょうか。

建築家・堀部安嗣氏設計の“体験”できる家「fca」

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福岡で住宅の施工・販売を手がける株式会社斉藤工務店が、建築家 堀部 安嗣さんの設計による一般向けの作品住宅「fca」を、2017年9月23日より福岡・佐賀エリアを中心に販売を開始しました。

時代にフィットする、暮らしやすい最適なサイズ感

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日本の空き家問題には様々な要因がありますが、その1つに、家が大きすぎて誰も管理しきれなくなってしまったことが挙げられます。日本の郊外の住宅地は、80坪余りの土地に、建坪60~70坪の大きな家が建ち並び、次世代に継がれずにそのまま残ってしまっている現状にあります。これまで様々な建築のデザインや施工を手がけてきた斉藤工務店と建築家の堀部さんは、このような問題を目の当たりにして来た中で「もっとシンプルでいいんじゃないだろうか?」という考えが一致し、時代を超えて長く引き継がれていく住宅をつくろうと、小さいけれど大きな32坪の住宅「fca」が誕生しました。

「fca」という名前の由来

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「fca」という名前は、F:function、C:comfort、A:ambienceの頭文字をとって名づけられました。目には見えにくいけれども、暮らしを豊かにする上で大切な3つの要素「機能・快適・雰囲気」がバランスよく備わっている住宅ということを意味します。また、自由設計を謳う注文住宅では、間取りや設備・仕様を自由にオーダーできますが、「fca」は規格のベースが一切変えられません。建築家の堀部さんは「ぼくがイメージする“いい家”をわかりやすく多くの方に伝えるにはこの3つ単語を使って説明することにしました。3つの要素がバランスよくそろった時に、魅力的な住宅が完成するんです。そして、その条件を満たすのに最適なサイズ感が32坪だったわけです」と話すように、「f」機能「c」快適「a」雰囲気が絶妙なバランスで施されており、規格を変えないことで、その魅力をそのまま手に入れることが出来るのです。

「体験」という名の内覧会

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福岡市西区愛宕のhitマリナ通り住宅展示場にて、「fca」のモデルハウスが展示されています。斉藤工務店 キュレーターの佐藤さんは「この建築を1番丁寧に感じてもらう為には、1組ずつ“体験”していただくのがいいのではないか、と、当社にとってもチャレンジとなる内覧会を思いついたんです。ご予約日時にお越しいただき、担当者からの簡単な説明の後、1時間ほどご家族様だけで「fca」を自由に体験していただきます。その際には、本を読んだりご飯を食べたり、お庭に出たり、お子さまは子供部屋で遊んでいただいたり…暮らすように過ごしていただきます。先日、体験にお越しいただいたご家族の娘さんが、そっとお礼の手紙を置いていってくれていたのには感動しました」と話してくれました。
大人はもちろん、小さなお子さままで楽しむことが出来る“体験”という新しい形。“営業をしない”というスタイルも消費者にとってはじっくりと考える時間を持つことが出来るので、うれしいことづくし。これから住宅購入を考えているみなさん、一見の価値ならぬ、“一験の価値アリ”です。

天下人が愛した美術品とともに激動の100年を見つめ直す「新・桃山展」

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太宰府天満宮横 九州国立博物館にて開催されている「新・桃山展 大航海時代の日本美術」。

東京、京都、愛知、兵庫など、全国から日本の誇る桃山時代の国宝や重要文化財が集結。10月14日(土)から11月26日(日)まで展示されています。

大航海時代

鉄砲伝来から鎖国まで(1543〜1639年)のおよそ1世紀の間に繰り広げられた、アジアやヨーロッパとの交流の歴史を紹介する本展。織田 信長や豊臣 秀吉など、安土桃山時代の天下人たちが愛した巨匠の傑作、はなやかな美術品が登場します。

引用元:九州国立博物館 公式サイト

引用元:九州国立博物館 公式サイト

安土桃山時代は、日本人が初めて“地球が丸い”と知った時代。いまでは当たり前のことですが、400年以上ほどさかのぼるとまるで別世界のようですね。

当時の「国を代表する使節団をつくり海外に派遣」という方法で行われる海外との交流は、年単位の行事です。安土桃山時代の天正遣欧使節(てんしょうけんおうしせつ)と、慶長遣欧使節(けいちょうけんおうしせつ)の7〜8年という大航海を経て日本に伝わった貴重な作品を、航海路とともに探るのも楽しく、新たな発見があるかもしれません。

国宝・重要文化財

本展に登場する美術品は、およそ400年もの時を超えていまもなお大切に保管されているものばかりです。当時の状態を極限に保ち、長い年月を超えてきたとは感じさせないほど。

重要文化財 聖フランシスコ・ザビエル像 神戸市立博物館蔵

重要文化財 聖フランシスコ・ザビエル像 神戸市立博物館蔵

誰もが目にしたことのある重要文化財である聖フランシスコ・ザビエル像は、南蛮美術コレクター 池長 孟さんにより、1951年神戸市に譲渡され、現在 神戸市立博物館に収蔵されています。実物が日本に存在することに驚きですが、元々はコレクターの所有物だったということにも驚きを隠せません。

桃山時代を代表する絵師 狩野 永徳が描いた「唐獅子図屏風(からじしずびょうぶ)」(展示期間:10月14日〜11月12日)も12年ぶりに展示されます。曽祖父から代々芸術性の高い血を受け継ぐ狩野 永徳は、安土城や大阪城の障壁画を手がけた日本史に名をのこす芸術家です。

宮内庁が管理する「唐獅子図屏風」は、幅4.5m、高さ2.2mの屏風の中に2頭の獅子が迫力満載に描かれた作品です。

国宝 檜図屏風 狩野永徳筆 東京国立博物館蔵 ※展示期間:11月14日~26日

国宝 檜図屏風 狩野永徳筆 東京国立博物館蔵 ※展示期間:11月14日~26日

11月14日(火)より展示の国宝「檜図屏風(ひのきずびょうぶ)」。こちらも狩野 永徳が描いた作品です。まっすぐ伸びる印象の強い檜ですが、屏風にはしなやかに伸びる枝と、その枝を支える幹の力強さが描かれています。

当時の黄金が残り、写真ではおさまることのない迫力を間近で感じてみては。

国宝 松林図屏風 長谷川等伯筆 東京国立博物館蔵 ※展示期間:11月14日~26日

国宝 松林図屏風 長谷川等伯筆 東京国立博物館蔵 ※展示期間:11月14日~26日

ほかにも日本初公開や重要文化財、国宝など、たくさんの美術品が集結しています。

激動の100年を見つめ直す

重要文化財 花鳥蒔絵螺鈿聖龕 九州国立博物館蔵

重要文化財 花鳥蒔絵螺鈿聖龕 九州国立博物館蔵

観音開きの扉をつけた黄金に輝く祭祀具「花鳥蒔絵螺鈿聖龕(かちょうまきえらでんせいがん)」とともに、九州国立博物館エントランスホールには、秀吉がつくらせたと言われる“黄金の茶室”の復元品が展示されています。客をもてなす“茶室”という空間までも美にこだわる姿勢から、秀吉の人柄までうかがえますね。

音声ガイドには、俳優の草刈 正雄さんが起用されています。TVドラマ「真田丸」や「風雲児たち」など、数々の時代劇に出演される草刈さんによるガイドで、日本文化に新たな文化を吹き込んだ激動の100年を、2017年から見つめ直してみてはいかがでしょうか。


冬をカラフルに彩る「鈴木マサルのテキスタイル展 目に見えるもの、すべて色柄」

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ユニークなモチーフ、遊び心のある柄、版の重なりから生まれる豊かな色彩。日本を代表するテキスタイルデザイナー、鈴木 マサルさんによる九州での初めての個展「鈴木マサルのテキスタイル展 目に見えるもの、すべて色柄」が、三菱地所アルティアムにて1月14日(日)まで開催中です。

色と柄の世界

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ひとたび会場に足を踏み入れると、そこに広がるのは鮮やかな色と柄の世界。目の覚めるような、元気になる空間です。

これまで発表してきたテキスタイルや傘、ラグ、ファブリックパネルなど約100点からなる空間は、鈴木さん自身の構成によるもの。九州で個展を行うのも初めてながら、新作商品発表の場としてではなく、これまでの仕事や世界観の総括となる展覧会は初めてなのだとか。

「会場全体がひとつのインスタレーションになるよう、どこを見ても“色柄”となるような展覧会にしたかったんです」と鈴木さん。

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天井から吊るされたテキスタイルの裏には無地の布を貼り、壁には大胆に柄をトリミングされたパネルが。床には傘のシルエットを模した柄のプリントされたカーペットが広がります。確かに、どの角度から見ても目に映るのは、“色”と“柄”。

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色のチカラ

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入り口正面の壁にずらりと飾られた傘。カーペットには傘のモチーフ。毎年「鈴木マサル傘展」を開催されている鈴木さんにとって、傘と色にはどんな関係があるのでしょうか。

「傘は依頼されてつくったのが始まりです。実は、当時は傘というプロダクトに興味がなかったのですが、定番の形を持つ“傘”に色柄で違いを出すというやり方は、自分の考えやスタンスに合っている気がしています。傘を開いた瞬間にちょっと気持ちが明るくなるような、そんな色のチカラがあると思うんです」

「鈴木マサルのテキスタイル」展示の様子(GALLERY le bain/東京)2015年

「鈴木マサルのテキスタイル」展示の様子(GALLERY le bain/東京)2015年

鈴木さんはこうも続けます。「トレンドや売れる色も気にはするのですが、配色をする時は感覚に任せてえいや!っと決めることが多いです。その決断力が商品にも宿るというか。実際にトレンドを意識したものよりも、感覚を大事にした商品の方が売れる気がします(笑)」

色にまつわるストーリー

「これまでは色の“相性”といったところを意識してつくっていたのですが、新作ではあまり相性を考えすぎないようにしました。大胆な色使いという点で新たな挑戦ができました」という新作テキスタイルは、ケーキ柄とサルスベリ柄。モチーフはなんでも良かったとのことですが、その斬新で大胆な配色はまさに絶妙。ぜひ会場でお確かめください。

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そのほかにも、会場にはテキスタイルデザインがプリントされたスツールや、色にまつわる全6種類のストーリーが置かれています。

“「赤」が1番好きだけど嫌いな色のひとつ”、“グレーは豊かな色の世界を生む”…。普段色と向き合い続けている鈴木さんの視点から見る色は興味深いものばかり。どんな色が好きなのか、それはなぜなのか、自分にとっての色のストーリーを考えても面白そうです。

色と柄に包まれ全身で堪能するこの機会に、ぜひ足を運んでみてくださいね。

女の子の憧れ“リカちゃん”の魅力が詰まった『誕生50周年記念リカちゃん展』

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2018年2月22日(木)〜3月28日(水)福岡市博物館にて開催中のテレビ西日本開局60周年『誕生50周年記念リカちゃん展』

テレビ西日本開局60周年『誕生50周年記念リカちゃん展』2018年2月22日(木)-3月28日(水) 福岡市博物館 メインビジュアル © TOMY

テレビ西日本開局60周年『誕生50周年記念リカちゃん展』2018年2月22日(木)-3月28日(水) 福岡市博物館 メインビジュアル © TOMY

子どもたちとともに成長する企業、株式会社タカラトミー(当時タカラ)から誕生した、女の子の憧れ“リカちゃん”の歴史と活動、魅力をご紹介します。

親子で訪れたくなる本展

リカちゃん誕生の1967年から2017年に至る、50年分の想いが詰まった本展。会場には約580体のリカちゃんやその家族・友達、約70点のリカちゃんにまつわるアイテムが展示され、親子や幼少期の友人と懐かし楽しむ場が広がります。「50周年お祝いコラボリカちゃん」も今しか見ることができません。

テレビ西日本開局60周年『誕生50周年記念リカちゃん展』2018年2月22日(木)-3月28日(水) 福岡市博物館 会場の様子 © TOMY

テレビ西日本開局60周年『誕生50周年記念リカちゃん展』2018年2月22日(木)-3月28日(水) 福岡市博物館 会場の様子 © TOMY

パンタロンやカラス族、バブル、アイドル、その時代の流行を取り入れたリカちゃんは、日本を代表するファッションモデルのようです。

商品紹介に用いられるブックレット(小冊子)には、女の子の心を掻き立てるファッション雑誌のようなデザインがなされています。当時のパッケージからもグラフィックデザインの時代の流れを感じられ、あらゆる視点で興味をそそられます。

様々な職業の制服やアイドル姿、“可愛い”から“クール”まで着こなすリカちゃんは、幅広い年代の方を魅了してくれます。

佐藤 安太さん

タカラ創業者でリカちゃんの生みの親、佐藤 安太さん。

テレビ西日本開局60周年『誕生50周年記念リカちゃん展』2018年2月22日(木)-3月28日(水) 福岡市博物館 開発ノート © TOMY

テレビ西日本開局60周年『誕生50周年記念リカちゃん展』2018年2月22日(木)-3月28日(水) 福岡市博物館 開発ノート © TOMY

本展に展示されている『開発ノート』(執筆は当時の開発担当者・小島 康宏氏)には、眉の形や髪の色、目を二重にするかなど、貴重なリカちゃんの原点が記載されています。

アイデア誕生から世にでるまでのストーリーを紹介した4分の映像も本展では観ることができますよ。子供達の笑顔を増やしたいという思い、社運をかけた一大企画であること、リカちゃん誕生までの試行錯誤の様子が描かれたショートムービーです。

現在活躍しているリカちゃん、実は4代目。

テレビ西日本開局60周年『誕生50周年記念リカちゃん展』2018年2月22日(木)-3月28日(水) 福岡市博物館 初代リカちゃん 2代目リカちゃん 3代目リカちゃん 4代目リカちゃん © TOMY

テレビ西日本開局60周年『誕生50周年記念リカちゃん展』2018年2月22日(木)-3月28日(水) 福岡市博物館 初代リカちゃん 2代目リカちゃん 3代目リカちゃん 4代目リカちゃん © TOMY

50年の時代の流れに合わせ、ヘアスタイルや顔立ち、ボディラインなど、複数回の変化を遂げてきました。忠実に現代を表現するこだわりが、佐藤さんからリカちゃんファンへの愛情なのかもしれません。

公式サイトでは、4代目リカちゃんが1967年から1年ごと、さまざまな人物になりきる姿が見られ、お茶目な一面に釘付けになりますよ。

タレント“香山リカ”

フランスと日本のハーフ 香山 リカ(通称:リカちゃん)。幼くも上品な表情と、なんでも来こなしてしまうスタイルの良さで、カジュアルからフォーマルまでファッションの幅は無限大です。

TwitterInstagramなどのSNSの展開も行い、タレントとして活躍するリカちゃんは、チャルメラや、かどや、GODIVA、ASIENCEなど雑貨から食品、アパレルまで、様々なコラボレーションを展開するなど、活躍の場を広げています。

テレビ西日本開局60周年『誕生50周年記念リカちゃん展』2018年2月22日(木)-3月28日(水) 福岡市博物館 博多織の着物を着たリカちゃん © TOMY

テレビ西日本開局60周年『誕生50周年記念リカちゃん展』2018年2月22日(木)-3月28日(水) 福岡市博物館 博多織の着物を着たリカちゃん © TOMY

本展で見ることのできる博多織の着物を着こなした福岡会場限定リカちゃんは、とても美しい姿で「博多美人」という言葉を誇りに思うほどです。

ヘアアレンジやアイテムを変えるだけでまったく違う雰囲気を生み出すモデル リカちゃんからは、おしゃれの楽しみ方を学ぶことができ、まさに女の子にとって憧れの存在ではないでしょうか。

未来のリカちゃんの姿も楽しみですね。本展をきっかけに、福岡でのさらなる活躍にも期待です。

テレビ西日本開局60周年『誕生50周年記念リカちゃん展』2018年2月22日(木)-3月28日(水) 福岡市博物館

テレビ西日本開局60周年『誕生50周年記念リカちゃん展』2018年2月22日(木)-3月28日(水) 福岡市博物館

博物館内の階段踊り場には、西南幼稚園の園児たちによるリカちゃんの塗り絵が飾られています。園児たちの描く個性あふれるリカちゃんにとてもほっこりしますよ。

伝統工芸の新たな魅力「SECRETS FROM FOREST 森のヒミツ COMPANY展」

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“私たちは森へ行きます。
森はいつもみずみずしくて、新しくて、きれいです。
森のなかを歩きながら、色や形や質感や、生きものや食べものを見るのは気持ちがいいです。
私たちはよく森へ行きますが、いつ行っても心がわくわくします。”
(COMPANYから展示に向けたメッセージより、一部抜粋)

インスピレーションの源は“森”という、フィンランド人ヨハン・オリンさんと韓国人アーム・ソンさんからなるフィンランドを拠点に活躍するデザインユニット「COMPANY」。2人は現代のデザインと世界各地の伝統工芸の融合を試みる「Secrets」シリーズを展開しています。

フィンランドのデザインスタジオの様子 (左)ヨハン・オリンと(右)アーム・ソン 2016年

フィンランド×九州

「a good product has good spirit. (良いプロダクトにはよいスピリットが宿る)」という信念のもと、彼らはさまざまなものづくりの現場を自ら訪ね、職人たちと実際に交流し、リサーチを重ねることを大切にしています。

各国の職人たちとのやりとりでは言葉に重きを置かず、“ヒミツのメッセージ”とコミュニケーションでやりとりを重ね、伝統をうまく生かしながらも彼らなりのチャーミングなスピリッツが吹き込まれたプロダクトを生み出しています。

(左)Secrets of Southern Japanシリーズより八女コマ《 MOSS MOSS SPIN》 2017年
(右)Secrets of Southern Japanシリーズより尾崎人形《 MOSS MOSS STUMP》 2017年

近年2人が注目しているのは「九州」。福岡・八女地方のコマや提灯、織物、佐賀の郷土玩具の職人たちとの交流、そして屋久島の豊かな自然から影響を受け、新たなプロダクトシリーズが生まれました。

テーマは“森のヒミツ”

「『私たちは何のためにデザインをしているのだろう』と森に行くと思うようになりました。形、色、食べ物も森の中にはある。ある意味デザインを全く必要としない空間が森にはある。森はそういったことを考えさせる場所でもあります。」とアームさんはお話しされていました。

デザインを生業としている2人が森で出会うのは、デザインを必要としない、そのままで完成されたものたち。そこに行くことで「何のためにデザインをしているのか」と、原点に立ち返るきっかけになっているそうです。

しかし私たちの生活はいまや「森」の中だけでは成り立ちません。

三菱地所アルティアムにて開催中のCOMPANYの展示「SECRETS FROM FOREST 森のヒミツ COMPANY展」では、「森のヒミツ」をテーマに、ものがあり人がいるにぎやかな街の世界と、デザインを必要としない森、そしてその間をつなぐものづくりが表現されています。

街と森をつなぐものづくり


展示会場に入ると、絵本の中に入り込んだようなファンタジックでなんともチャーミングな空間!そこには40種類400体もの作品がズラリと並びます。ひとつひとつは可愛らしい作品ながら、これだけの数が並ぶと圧巻です。



街を表す壁にはCOMPANYの2人の映像が流れ、反対側の壁には森が。街から森に近づくにつれて、アイスや野菜・果物といった食べ物から人、動物、木などモチーフが変化していきます。



天井には丁寧に描かれた無数のスケッチが展示され、言葉に重きを置かず、スケッチを通して職人とのコミュニケーションを重ねてきた痕跡を見ることができます。


 

伝統工芸の新たな魅力


生態系や食物連鎖をマトリョーシカで(しかもこの上なく可愛く)表現し、“こけし”の技術を用いた木や花のオブジェ、そして佐賀の尾崎人形「長太郎」や八女の「八女コマ」も新たな魅力を放ちます。



2人の目を通してみた各国の伝統工芸は、こんなにも活き活きとチャーミングなものなのか、と思わずにいられませんでした。本展を通して初めて知った九州の伝統工芸の存在もいくつもあり、“ソト”から見るからこそ気づく良さや魅力があるのかもしれませんね。

COMPANYの視点に触れる「SECRETS FROM FOREST 森のヒミツ COMPANY展」は、4月22日(日)まで開催中。彼ら独自の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。




太宰府天満宮の新たな“庭” ピエール・ユイグによる「ソトタマシイ」

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人々が行き交い集う場所としての「開放性」、1100年以上も変わらぬ天神信仰の場としての「固有性」という2つのキーワードをテーマに、さまざまな分野の第一線で活躍するアーティストを招き、2006年より開催されている「太宰府天満宮アートプログラム」。

その記念すべき第10回目を飾るのは、フランス人アーティストピエール・ユイグさんによる新たな“庭”-「ソトタマシイ」。パーマメント作品として、5月6日(日)までは天候の良い土日の数時間のみ、それ以降は予約の方に公開、という秘密めいたその“庭”をのぞいてきました。


 

神秘的な空間

太宰府天満宮の本殿の奥、茶屋の連なる広場を抜け、脇道にある角度の急な階段をのぼった先にその“庭”はあります。

春めいた陽気で梅や桜にあふれた太宰府天満宮は多くの人で賑わっていましたが、階段をのぼりきると、そこに広がるのは凛とした空気が流れる神秘的な空間でした。


©Pierre Huyghe Photo by Kei Maeda

頭部に本物の蜂の巣があしらわれたコンクリートの女性の彫像、その周りを飛び交う蜂。彫像の後ろには1本の梅の木、少し離れた場所には黄色い実をつけた橙の木が。

地面を切り取ったような四角い池には睡蓮、そして運が良ければその姿を見ることができる2匹のウーパールーパー。

一見どんな意味があるのかと首を傾げてしまうようなものたちが絶妙に配され、不思議と神聖な気持ちになりました。

テーマは「永遠の庭」

そこにあるのはひとつの生態系、でした。

この“庭”を手がけたのはフランスの現代美術家、ピエール・ユイグさん。世界各地の美術展やミュージアムでビデオ作品やインスタレーション作品を発表してきた、いま注目されている美術家の一人です。

千百年以上も続く太宰府天満宮の歴史に想像をめぐらせつくられ、ユイグさんにとって初の恒久作品となる今回のテーマは「永遠の庭」。2012年に自身が発表したプロジェクトでも取り組んだ、自然と人為の関係性への考察を背景としてつくれられています。



©Pierre Huyghe Photo by Kei Maeda

太宰府天満宮の象徴にもなっている「飛梅」の穂木を接ぎ木した梅の木や、“代々続く”という意味を持つ橙、池に浮かぶのはモネの絵に描かれた池から株分けされた睡蓮、そして幼生成熟といわれる子どもの姿のまま代替わりをしていくウーパールーパー。

無作為に選ばれたような“庭”を構成するひとつひとつの要素は、どれも象徴的で“命のつながり”を感じるものばかり。

庭を自由に行き交う蜂たちは梅や橙の花の蜜を集め、彫像の頭部の蜂の巣はどんどん形を変え、池の蓮もいつかは花が全体を埋め尽くし、いまは姿を見つけるのが困難なウーパールーパーも、あちこちで泳いでいるかもしれません。人為的につくられた“庭”でありながら、その時々で表情を変え、長い年月の中でうつろい続けていくのです。

命をつなぐ強さ

変わらず永く存在し続ける神社、という場所であるからこそ生まれた「永遠の庭」。神秘的でありながら、本能的に粛々と生命をつなぐ、自然の強さも感じる展示でした。 

宝物展企画展示室では、“庭”の発想の源となった資料や、ユイグさんによるプラン、ドローイングやスケッチが5月6日(日)まで展示されています。発想が形になるまでの経緯を知ることで、“庭”についてより深く味わえそうです。


お出かけの気持ち良いこの季節に、アートに触れる機会をぜひ取り入れてみてくださいね。

文化と土地の記憶を写真で結び直して繋げていく。写真家 津田直さんの終わらない旅

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ランドスケープを中心に、写真と時間の関係や自然と人の関わりについて表現し続けている写真家 津田 直さん。絵画のようであり、オブジェクトのようでもある、自然を印象的に切り取る作風は、新たな風景表現を切り開いています。

津田さんの作品と対峙する時、いつの間にかその世界に包み込まれ、まるでシャッターを切る瞬間を追体験しているような不思議な感覚になります。津田さんにとって、写真はどのような存在でどんな魅力を持つのか、お話を伺いました。

撮る時は“からっぽ”な状態で

「エリナスの森」より
© Nao Tsuda, Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

―津田さんの写真を拝見して、「風景」を空気感ごとそのまま切り取ったように感じたり、絵や何かのオブジェクトのように感じたりと、さまざまな感覚を体験しました。いつもどのような瞬間にシャッターを切られるのでしょうか。

津田さん 気持ちが昂った時に撮ることはないですね。感情が限りなく静かで自然と同化したような状態で、瞬きをするように静かにシャッターを切ることが多いです。カメラ自体がそういう道具ですよね。カメラオブスキュラ、というカメラの原型があるのですが、それは中身が何も入ってない四角い箱。何も入っていないから外のものがそこに映し込まれるというか、外の世界を少しそこにしまうことができる。カメラ自体がそうなので、僕自身も撮っている時は欲望や感情から解放された、すごく“からっぽ”な状態です。

―自分の内面を写真にのせているのではなく、自分をからっぽにすることで、風景をそのまま切り取っているんですね。

津田さん 撮る瞬間というのは誰も見てないものだから、内面化していまうということはあるかもしれません。ただ、撮っている時はコンセプトやテーマといった“確かなもの”は自分の中に無いんです。出来上がった写真を客観的に見ることで、確からしさというか、輪郭がうっすら見えて、あぁこういうことだったんだなって。

自分の見た光景をそのまま渡したい

―津田さん独自の自然との距離感や写真の切り取り方は、私たちが普段無意識に持っている「木とはこうあるべき」「湖はこうあるべき」という先入観をとっぱらってくれるような気がします。



津田さん その辺りは、イルカたちは言語ではなく自分の中に持ったイメージをそのままドンっと相手に渡して共有する、という子どもの頃に読んだ話にすごく影響を受けています。彼らはものすごく共感力が強いので、イメージや感覚をそのまま仲間に伝えているんです。悲しい話、その共感力を利用してイルカ漁がされるんですが、1匹のイルカを突くとそのイルカの「痛い」というイメージが群れ全体に伝わって、どのイルカも動けなくなってしまうんです。「痛い」というイメージがそのまま伝わるのでみんな自分が「痛い」と思ってしまう。

人間は世界中に言語がありますが、イメージを言語にして、それを言語で伝えて…そこには翻訳した人の意思や気持ち、体験が含まれたり、言語で伝えてもイメージする内容が伝えたいこととイコールにはならないですよね。でも言葉が生まれる前からある自然の風景を、そのまま掬いあげようと思ったら、言語にすればするほど大事なものが落ちていっちゃう気がするんです。

僕が見た光景を、言葉がなければないほど、そのままに渡せる。しかもそれは操作できずに、偶然性も全部含めて渡してしまう。それって結構大事だと思うんです。僕たち人間も動物ならその感覚を持っているはずだろうと、僕が見たそのままを伝えたくて、写真をずっとやってきていますね。

無意識にカメラを選んだ自分




「エリナスの森」より
© Nao Tsuda, Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

―見た光景そのままを残したい、伝えたいということを大切にされているんですね。津田さんが写真家を志したきっかけは何かあったのでしょうか。

津田さん 15歳の頃からカメラは趣味のひとつというか、気になるもののひとつとして持っていました。僕は神戸の出身で、17歳の時に阪神・淡路大震災があったんです、家が全部崩れてしまうほど被害の大きな地域でした。僕は震災当時一人暮らしをしていて、部屋の中もぐちゃぐちゃでベッドも割れたガラスだらけ。着る服すら持って出れなかったのに、カメラとフィルムだけポケットに入れて家を飛び出したんです。

その頃はずっと音楽をやっていたので部屋の中が楽器だらけなくらいなのに、外へ避難する時とっさに手にしていたのは財布でも楽器でもなく、カメラとフィルムだったんです。すごい不思議な話なんですけどね。僕がそれを選んでる、僕は写真をやっていくかもな、とその時気付いたんです。それをきっかけに音楽を辞めて写真一筋で生きて行くと決めました。

撮った瞬間を体感してほしい

「辺つ方の休憩」レセプションの様子

―現在、三菱地所アルティアムにてリトアニアを撮影した「エリナスの森」、太宰府天満宮にてフィンランドを撮影した「辺つ方(へつべ)の休息」という2箇所での展示をされていますが、どちらもただ作品を並べるだけでなく、作品の魅力を最大限に感じられるような空間構成が印象的でした。展示をされる際にこだわっているポイントはあるのでしょうか。

津田さん 今年で福岡に来て6年目になるのですが、九州で大きな展示をしたいなと思っていた時に、ちょうどありがたいことにオファーが重なったんです。違うシリーズの2つのアウトプットを同時期にすることで、多面的に作品をみてもらえるのではと考えました。

展示をする際、僕が見た風景をそのまま体験してもらえるように、空間構成はいつもゼロからつくっていきます。今回も「エリナスの森」では豊嶋 秀樹さん、「辺つ方の休息」では二俣 公一さんに関わっていただいています。





例えば「エリナスの森」は壁面を森の木のように配置し、森の中を自由に歩き回るように作品を楽しんでほしいと構成しています。作品を囲む空間の壁を白いままにすることで、そこから先に広がる世界を感じていただけたら、と考えています。

「辺つ方の休息」では、新緑を撮りながらも水を感じて欲しいなと、水の音を閉じ込める音の領域としてアクリルを重ねています。また、文書館という普段は入ることのできない歴史的な和の空間を活かした展示ということで、高さを出したりななめに配置したりとひとつひとつの写真にふさわしい立体的な見せ方をしています。ぜひ空間全体を含め、味わっていただきたいですね。

―写真家として今後どのようにしていきたいとお考えですか。

津田さん 僕の写真を1度見て終わるのではなく、何度も見たいと思ってもらえるのが目標です。僕がいまなぜ写真をやっているかというと、忘れられていくような文化と土地の記憶を写真で結び直して、途切れそうになったものを繋いでいくためなんです。だからひとつひとつの展示それぞれで完結するのではなく、長く続く終わらない旅の中のひとつのシーン、という感覚でやっています。だから、展示の感想ノートで「この続きをこれからも」っていうメッセージとか、「いまのこの歩みをずっと続けていってください」というメッセージを読めるのはすごく幸せですね。

津田 直さんによる、終わらない旅の一部に触れることができる2つの展示が現在三菱地所アルティアムと太宰府天満宮にて開催中です。津田さんの見た風景を体感して、あなたならではの旅の続きを描いてみてはいかがでしょうか。




「エリナスの森」より
© Nao Tsuda, Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

生物やモノのあれこれを“スケる化”して知る『スケスケ展』

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2018年7月14日(土)~9月24日(月・祝)、夏休み期間も開催の『スケスケ展 ―スケると見える仕組みの世界―』。“スケる(透ける)化”でこの夏広がる好奇心と知識、“知ることの楽しさ”を体験できる「スケスケ展」をご紹介します。

好奇心+スケる化

福岡市中央区六本松に昨年10月オープンした福岡市科学館にて、7月14日(土)より開催の「スケスケ展」。

引用元:KOO-KI 公式サイト 国際招致PRフィルム「Tomorrow begins ~未来 (あした) がはじまる~」

この展覧会を手がけるのは、東京五輪の誘致映像でも注目を集めた、映像クリエイターが集まるクリエイティブ・スタジオ KOO-KIです。

「見えない部分を見てみたい」「わからないことを知りたい」子供の頃の好奇心から始まり、“スケる(透ける)”を通じて、最新のデジタル技術や骨格標本を用い、あらゆる角度からのアプローチで、外と中の意外な関係性・予想外の発見を楽しめる場が福岡市科学館に登場しました。

スケることで見える世界

「知らないことを知るって楽しい!」子供から大人まで“まだまだ知らないこと”への興味をくすぐられる本展。

場内は、にんげんスケスケ・どうぶつスケスケ・アクアスケスケ・くらしスケスケ・いろいろスケスケ・スケスケスケッチ、6つのコーナーに分かれています。

中でも、近づくと自分の体内の骨や血管、筋肉が映し出されるスクリーンに注目。「物事に、より関心を持ってもらいたい」という狙いのもと、最新技術を用いた新たな取り組みで、スクリーンからは目が離せなくなるのではないでしょうか。

こだわりの広告

スケスケ展公式サイトやチラシ広告で印象的な、「マゼンタとシアン」2色のカラー。

一気にデジタル感を演出し、3Dで浮き上がってきそうな配色にとても興味をそそられます。

チラシ広告には透ける紙が用いられ、表には動物の普段の姿、裏には“スケる化”で見える骨格がデザインされ、チラシを透かすと、一度にどちらも見ることができるという仕組みで、さらに展覧会への興味をそそられます。

公式テーマソングには、4人組ロックバンド KANA-BOONの「彷徨う日々とファンファーレ」が起用され、疾走感・ユニークなノリ溢れる世界観とともにスケスケ展を楽しめそうです。

関連イベントも科学館内で開催しているとのことなので、ぜひ丸1日、福岡市科学館を満喫してみてはいかがでしょうか。

大川家具職人の伝統技術から生まれる、ネコのための上質な家具「ネコ家具」

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2017年の登場以来、注目が高まる“ネコ家具”。世界的にも話題のネコ家具が大集合したイベント「ネコ家具EXPO!」についてご紹介します。

ネコ家具EXPO!

伝統と職人の技から生まれる上質な家具“大川家具”。

その技術とセンスを証明するために製作されたネコ家具を、実際に目にすることができるイベントが「ネコ家具EXPO!」です。

昨年に続き注目を集めるネコ家具は、広松木工株式会社立野木材工芸株式会社ナカヤマ木工有限会社平田椅子製作所株式会社 丸庄5つのメーカーから新作5点が誕生しました。

気まぐれで、自由奔放なネコに焦点を当て、「誰の要求にも、どんな要求にも、応えます。」を見事に可視化しています。

“猫の手も借りたい”ということわざのように、大川家具のPRに一役買ってくれていますね。

やすらぎの家具

家具だけではない、第57回福岡広告賞で入賞した広告にも注目です。

WEB映像部門(金賞)、テレビCM(シリーズ)部門(銅賞)、ポスターL部門(銀賞)と、3部門に渡り入賞を果たしました。

テレビCMの動画再生回数は50万回を超え、ソファやベッドでくつろぐネコの姿は188の国と地域から注目を集めています。

ネコと暮らしている方は、この映像を見ると上質で居心地の良いネコ家具を買い与えたくなってしまうのではないでしょうか?あまりに居心地がよさそうなので、ネコとお揃いの家具が欲しくなってしまいます。

引用元:大川家具公式サイト

実はこれらのネコ家具、実際の商品をネコの世界観で再現したものなんです。

サイズの違いで部材の寸法を試行錯誤、肘置きやソファの背面などは肌触りを考え手作業で木材を滑らかに仕上げるなど、細部まで抜かりがありません。ネコ用だからと言って手を抜かない職人技がひかる取り組み。

ネコ家具を実際に人用の家具と比較して見るのもまた、楽しいかもしれません。

家具を身近に

春と秋の年に2回開催される、一般のお客さんに向けた家具の展示会「第69回 大川木工まつり」が、10月6〜8日(土〜祝月)に開催。「ネコ家具EXPO!」は大川木工まつり内、大川産業会館2階で開催です。

(※台風25号の影響のため、6日(土)はイベントごと中止)

大川産業会館大川市文化センター大川市民体育館の3会場に、およそ200のメーカーが集まり、1万点もの家具やインテリアが並ぶため、メーカーそれぞれの技術やブランドイメージを見比べながら、自分好みのインテリアを探してみるのも楽しいかもしれません。

引用元:大川市公式サイト

また、ななつ星in九州(列車)の内装にも取り入れられた、木を組んで作る「組子コースター製作」や、アーティスト冨永ボンドさんによる、独特な色彩と独自の画法を体験することができる「ボンドアート創作」など、木材や伝統技術、アートに触れるワークショップも魅力の1つです。

ネコ家具EXPO!のような新たな取り組み、伝統技術のPR、アーティストとのワークショップなどに積極的に前向きに取り組む大川家具。そんな大川家具の活動や職人の家具へのこだわりをより多くの方に知ってもらい、福岡の誇りである歴史や伝統技術を守り受け継いでほしいです。

伝統と現代の融合で新たな形を紡ぐ「KOUGEI EXPO IN FUKUOKA」開催!

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11月2日(金)〜4日(日)の3日間、マリンメッセ福岡にて全国の伝統的工芸品が一堂に集まるイベント「KOUGEI EXPO IN FUKUOKA」が開催されます。

福岡の7つの伝統工芸品

引用元:KOUGEI EXPO IN FUKUOKA公式サイト

伝統的工芸品への理解と普及を図ることを目的に経済産業省、一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会などが主催し、毎年11月の伝統工芸品月間に合わせて開かれている 「伝統的工芸品月間国民会議全国大会」。今回は「伝統と現代のセッション」をテーマに、「KOUGEI EXPO IN FUKUOKA」と題し、30年ぶりに福岡で開催されます。

引用元:KOUGEI EXPO IN FUKUOKA公式サイト

福岡県には博多織、博多人形、久留米絣、小石原焼、八女福島仏壇、上野(あがの)焼、八女提灯という7つの国指定伝統的工芸品をはじめ、多彩な工芸品が数多く存在しています。

今年はなんと「博多織伝来777年」、「久留米絣考案者(井上伝)没後150年」という福岡における伝統工芸品において節目の年。このイベントが福岡から国内外へ日本の伝統文化や工芸品の魅力を発信する大きなきっかけとなりそうです。

そして、伝統工芸品を紹介するだけに留まらず、こんな企画も用意されています。

スペシャルなコラボレーション!

引用元:KOUGEI EXPO IN FUKUOKA公式サイト

国内外で活躍中のクリエイター監修による、バリエーション豊かな7つのコラボレーションが実現。

例えば、世界的に活躍するフラワーアーティスト ニコライ・バーグマン ×博多人形、日本を代表する墨絵アーティスト 西元祐貴×八女提灯、名古屋出身福岡在住のグラフィックアーティスト、ペインター WOK22×小石原焼などなど。錚々たる顔ぶれのクリエイターと、福岡の伝統工芸とのスペシャルなコラボレーションに、一体どんな商品が生み出されるのか期待が高まります。

伝統工芸のアップデート

そのほかにも、福岡県内大学とのコラボレーションによる新商品開発、全国からの伝統工芸品が集まる全国くらしの工芸展、職人の手ほどきによる製作体験や精巧な手わざを身近に見ることのできる製作実演のある伝統工芸ふれあい広場、著名人によるステージイベントなど、枚挙に暇がないほど盛りだくさんの内容。

初日の11月2日(金)には、バイヤーだけでなくものづくりや空間づくりに携わる方も様々な素材との出会いがあるよう企画された商談会が開催。3日(土)、4日(日)には出展者の商品が購入できるマーケットイベントも開催されるとのこと。もちろん前述のスペシャルなコラボレーションも一部購入が可能です。

伝統工芸に詳しい人もそうでない人も、全方位的に受け入れてくれそうな本イベント。 伝統工芸のアップデートの始まりを感じる、ワクワクする3日間となりそうです!

手紙社が主催する、紙の祭典「紙博」。ついに福岡に初上陸!

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今年の夏、東京・京都と2つの場所を旅してきた「紙博」。「より多くの人へ、より遠くの地へ。紙が持つ魅力を届けたい」そんな想いを胸に、手紙社が次なる行き先に選んだのが福岡でした。

51組もの出展者たちが福岡に集結!

12月15日(土)〜16日(日)の2日間、博多駅南に位置する南近代ビル貸会議室3階にて、全国各地からペーパーアイテムが一同に集まるイベント「紙博 in 福岡」が開催されます。

まさに紙の祭典。全国各地から紙のデザインを手掛けるクリエイターやメーカー、イラストレーター、文具店、ヴィンテージショップ、印刷・加工会社など、さまざまな形で“紙”に携わる、51組の出展者が集結します。

マスキングテープの元祖といわれる「mt maskingtape」や、デザインとファッションの視点で文房具のコーディネートを提案している「DRESSENSE」のほか、日常が楽しくなるような文房具をセレクトしている「PLASE.STORE」、機能性やデザイン、素材にこだわったオリジナル商品を開発・販売している「HIGHTIDE」など、福岡県民にとっては馴染み深いショップも集結。

また、会期中はオリジナルペーパーづくりや、紙を使った楽器作りなど、両日ともにユニークなワークショップが開催されるので、ご家族はもちろん、ひとりで訪れても充実した時間を過ごせること間違いなしです。

生の声を聞くチャンス

そのほか、水引ブランド「TIER」を主宰するデザイナーの長浦 ちえさん(16日14:00~)や、文筆家の甲斐 みのりさん(15日15:15~)などによるトークショーが行われ、紙博をさらに盛り上げます。

普段なかなか接する機会のない、作り手の温度感を感じられる2日間。紙色やデザイン、質感やその形状、さまざまな紙の世界と可能性を目撃しに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

年末年始に行きたい展示まとめ 2018-2019

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年末年始はのんびりしたいけど、のんびりするだけではつまらない。そんなあなたに美術館巡りのご提案です。


年末年始のタイミングに、九州各地で開催されている様々な展示をご紹介します。

真鍋大度 ∽ライゾマティクスリサーチ





引用元:霧島アートの森 公式サイト

日程:2018.11.16(金)-2019.1.14(月) ※2018.12.31-2019.1.2、月曜休園

場所霧島アートの森
内容:身近なものごとを独自の視点で捉え直し組み合わせ、新たな見方を提示する作品を生み出しているメディアアーティスト、
真鍋 大度さん。「Rhizomatiks(ライゾマティクス)」の中でも研究開発要素の強いプロジェクトを中心に扱う「Rhizomatiks RESEARCH(ライゾマティクスリサーチ)」を共同主宰し、様々なアーティストとのコラボレーションや,デザイン,アート,エンターテインメントなど幅広い領域で活動しています。

国内の美術館では初めての個展となる本展は、これまでに発表された作品や新作を含む約10点のインスタレーションからなる見どころたっぷりな展示です。霧島アートの森の環境を生かした独自の空間構成にもご注目。

九州芸文館開館5周年記念特別展 生誕90周年 手塚治虫展

引用元:九州芸文館 公式サイト



日程:2018.12.1(土)-2019.1.27(日)※2018.12.29-1.3、月曜休館(12.24、1.14は開館、翌火曜休)
場所九州文芸館
内容:『鉄腕アトム』『火の鳥』『ブラック・ジャック』といった数多くの名作を生み出し“漫画の神様”と称される手塚 治虫さんの展覧会。生涯に手がけた膨大なマンガやアニメーションの中から厳選された約200点の原稿・映像・資料を中心に、愛用品なども展示されます。「マンガと現代美術」をテーマにしたスペシャルトーク、マンガ史の観点から作品を紹介する、専門家によるレクチャーなど関連イベントも多数。

手塚治虫作品に込められた普遍的なメッセージの数々に触れてみてください。



バブルラップ



引用元:熊本市現代美術館 公式サイト





日程:2018.12.15(土)-2019.3.3(日) ※2018.12.29-2019.1.3、火曜休館
場所熊本市現代美術館

内容:本展は、“「もの派」があって、その後のアートムーブメントはいきなり「スーパーフラット」になっちゃうのだが、その間、つまりバブルの頃って、まだネーミングされてなくて、其処を「バブルラップ」って呼称するといろいろしっくりくると思います。特に陶芸の世界も合体するとわかりやすいので、その辺を村上隆のコレクションを展示したりして考察します。”….というすべてを包括したサブタイトル付きの、現代美術家 村上 隆さんによる自身のコレクションを元にした展覧会。

バブル経済期を中心とする様々なアートムーブメントを軸に、1990年以降の陶芸芸術を相対的に照らし合わせ、日本人の美意識の核心部を浮き彫りにします。村上さんのコレクター、キュレーターとしての視点と、常に「芸術とは何か?」という疑問に立ち向かう現代美術家としての最新のアイデアが入り混じる特別な展示となりそうです。





木梨憲武展 Timing -瞬間の光り-

引用元:木梨憲武展 公式サイト



日程:2018.12.20(木)-2019.1.26(土)
場所大分県立美術館

内容:タレントとしてだけでなくアーティストとしても活躍する
木梨 憲武さんによる個展。2014年から2016年にかけて全国8会場を巡回し開催された「木梨憲武展×20years」では大きな話題を呼びました。本展では、2018年6月にロンドンで披露した新作を中心に、絵画、ドローイング、映像、オブジェといった、表現方法に縛られない約150展もの作品が展示されます。展覧会のこと、作品のこと、これから挑戦したいことなどが語られた、映画コメンテーターのLiLiCoさんと木梨さんの2人による音声ガイドも要チェック。


開館20周年記念 蜷川実花展 -虚構と現実の間に-


引用元:大分市美術館 公式サイト

日程:2019.1.5(土)-2.24(日) ※1.15(火)、21(月)、2.12(火)、18(月)休館

場所大分市美術館

内容:鮮やかな色彩と豊かな表現力で、人々を幻想的な世界へ誘う
写真家 蜷川 実花さん。その活躍は写真だけにとどまらず、映画、デザイン、ファッションなど、ジャンルレスに広がっています。

「虚構と現実」というテーマを切り口にした本展では、色鮮やかな花々を撮影した「永遠の花」や「桜」、著名人やスポーツ選手などその時々の顔ともいえる人々を撮影した「Portraits of the Time」をはじめ、新境地となった「PLANT A TREE」や最新作となる
「INTO FICTION/REALITY」など、多様な方向から表現、制作された作品が一堂に並びます。1月5日にはトークイベントも開催(要事前申込)。自身の口から語られる作品の背景や写真家としてのお話は必聴です。

良質なアウトプットは良質なインプットから。のんびりできる時間を利用して、様々なアートに触れてみてはいかがでしょうか。






カレーはカルチャー!福岡発、超名店が一堂に会すプレミアムイベント「nFo」

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今や、福岡のソウルフードといってももはや過言ではない「カレー」。日々行列の耐えない人気店がいくつも存在します。今回は、カレーファンは絶対に見逃せない、超豪華なカレーイベントをご紹介します。

新感覚のフードイベント

“外から見た「福岡」ではなく、「福岡が発信」するリアルな福岡を全国に届けたい”という思いから名付けられた「nFo(ニュー・フクオカ・オーダー)」。ただ食べるだけのフードではなく“みんなが自然と集まってしまう”不思議な魅力を持った、カルチャーとしてのフードにフォーカスした新感覚のイベントです。

「GARAM」

「ダメヤ」

第1回目となる今回は、食べログで全国1位にも選ばれたことがあるカレーの超名店「GARAM」や、行列の耐えない人気店「ダメヤ」などの福岡を代表するカレー店をはじめ、大阪や熊本などからも有名店がかけつけます。当日は、これらのすべてのカレーがワンプレートに盛り付けられた、ここでしか見ることのできない、食べることのできない、日本一豪華なカレープレートが振る舞われます。

豪華な主催者たち

那の川でセレクトショップ「PHAT SHOP」を経営するほか、ファッションやデザインなど多岐に渡る活動で、福岡のカルチャーを牽引してきた山下 致賞さん。実は、山下さんが「nFo」の発起人。イベントなどには出店することのないカレー店が多い中、山下さんの熱量に負けて参加した、というカレー店もあるほど、地元愛、そしてカレー愛に溢れた人物です。

さらに、本イベントの開催場所ともなっている
「MERICAN BARBERSHOP FUK」。感度の高い大人のソーシャルのハブとして、今、国内で最も注目されている神戸発の理髪店。2018年に2号店目を福岡オープンしたばかりにも関わらず、すでに福岡の新しい溜まり場として注目を集めています。

カルチャーとしてのフード

本イベントのキーワードにもなっている“カルチャーとしてのフード”を象徴しているのが、その開催場所。ファッションやミュージックなどのカルチャーも交錯した、MERICAN BARBERSHOP FUKの空気感の中で味わうカレーは別格です。

また、カレーの食券だけではなく、「nFo」限定のオリジナルイラストがプリントTシャツやパーカーなども購入することができます。もちろん、カレーの食券と合わせて購入することも可能。詳細はこちらでチェックしてみてくださいね。

“考古学的リサーチ“から生まれる建築家田根剛の「見たこともない建築」

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2006年、エストニア国立博物館の国際的なデザインコンペで優勝し、一躍世界にその名を轟かせた建築家 田根剛さん。
かつて旧ソ連軍が使用していた滑走路から空へと続く美しいラインを描き、ネガティブな記憶を未来へ繫がるポジティブなものに生まれ変わらせた大胆な発想が注目を浴びました。
2020年の東京オリンピック招致に向けた新国立競技場のデザインコンペでもファイナリストに選ばれ、「宇宙船か、古墳か」と話題になったのは記憶に新しいところ。

〈新国立競技場案古墳スタジアム〉東京2012 image: courtesy of DGT.

フランスを拠点に、世界を股にかけて活躍されている田根さんの創作の原点とは。
現在、福岡のギャラリー三菱地所アルティアムにて、展覧会「田根剛|未来の記憶Archaeology of the Future-Image & Imagination」を開催中の田根さんにお話を伺いました。

そこにチャンスがあるから

―1200mもの軍用滑走路を取り込んだエストニア国立博物館や、古墳のような新国立競技場など、一見奇抜なようでありながら、その土地のルーツに基づいたデザインをされてますが、田根さんは建築デザインをされる際に、どのようなことを大切にされているのでしょうか。

田根さん 場所の記憶から未来を発想することを大切にしています。
プロジェクトの大小に関わらず、場所にまつわるさまざまなことを調べつくす“考古学的リサーチ”という作業を毎回プロジェクトごとに行っています。人の記憶は忘れたり変わっていきますが、場所の記憶は変わりません。
ひとつのキーワードから好奇心と想像力を働かせて、深く深く意味を探っていく大切な作業です。

田根さん ただ、リサーチしたものがダイレクトにデザインになるわけではないんです。リサーチをすることでこれまで知らなかったことがインプットされ、内なる衝動が高まっていく。そこでのひらめきや何を出すか、手を動かしながらつくっていきます。
ずっとスポーツをやっていたので、体を動かしながら考える癖が身についているのかもしれません。

―田根さんは学生時代、ユースチームに入るほど本格的にサッカーをされていたそうですが、そこからどのように建築の世界に入られたのでしょうか。

田根さん 大学付属の高校に通っていたのですが、その先に自分が何をやりたいかわからなくなった時に、その大学には北海道キャンパスがあると知りました。
東京で生まれ育ったから大自然への憧れがあったというか、そういった環境の中で4年間過ごしてこれからについて考えるのもいいなと、北海道にとても惹かれたんです。
北海道キャンパスには、芸術工学部の中にデザイン科と建築科があり、デザインも気にはなったんですが、建築にはその時の自分には計り知れないスケールの大きさを感じて興味を持ち、建築科を選びました。
当時はまだ建築については、「住むのは家で建築はビルなのかな」程度の認識しかありませんでしたが(笑)。
建築を学びはじめてその面白さにのめり込んでいきながら、交換留学制度を利用して20歳でスウェーデンに留学しました。

―大自然への憧れから北海道へ渡り、そこからさらにスウェーデンへ…!とてもアクティブに感じますが、不安などはなかったのでしょうか。

田根さん あまり深く考えていなくて(笑)。海外に行けるチャンスがあるから「行こう」と、そんなシンプルな動機で。
サッカー少年だったので英語は全然話せなかったんですが(笑)、やらざるを得ない状況の中で人と話したりしながら習得していきました。
北欧の成熟した文化や社会、人の営みに触れて、デザインや建築についてもっとここで学びたいと思い、大学を卒業するために一度日本に帰国後デンマークに渡りました。
デンマークからロンドンに移り、ロンドンの建築事務所で働いていた時に、エストニア国立博物館の国際的なデザインコンペを公募していると知り、参加したんです。博物館などの案件の公募はほとんどないので、これは良いチャンスだと。実はそれが初めてのコンペ参加でした。

場所の記憶が未来をつくる

〈エストニア国立博物館〉タルトゥ2006-16 photo: Propapanda / image courtesy of DGT.

―26歳という若さで優勝したことだけでも驚きですが、コンペ自体が初参加だったんですね…!“考古学的リサーチ”というスタイルはいつ頃から確立されていったのでしょうか。

田根さん エストニアのコンペに出た当時、滑走路を見つけた時に「これを使わない手はない」と直感的に感じました。それが思い切ったアイデアに変わり、そして受け入れられた。
その後独立して事務所を構え、これから世界の建築家と勝負しなくちゃいけないという時に、3〜4年かけて模索していきました。
新しいデザインや建築で未来を生もう、という感覚とはちょっと違う、滑走路というものから建築を生むことができたっていう、そこに先の未来があるんじゃないかと思えました。そこにしかない場所の記憶というものが未来をつくるのかもしれないと。
ちょうどその時、長野県松本市で開催された小澤征爾さんの音楽祭「サイトウキネン・フェスティバル・松本」の舞台装置を担当させて頂いたんですが、演奏者の方々が個々にリハーサル前のウォーミングアップをされている姿をみて、とても感銘を受けました。
自分はもともとスポーツをしていて、試合に向けて入念なウォームアップをするのが当たり前だったのに、設計は何も準備をしていないんじゃないか、ウォームアップをしないまま設計という本番に入ってしまってるのではないかと思ったんです。
そこで、徹底的なリサーチを経るプロセスを取り入れていきました。

“思い込む強さ”を支える膨大なリサーチ

―リサーチはいつもどのように行われているのでしょうか。

田根さん 例えば等々力でつくった家の場合、その地域には等々力渓谷が持っている「渓谷」の地形と、「等々力」という地名、まずふたつ全然違うものがあるんじゃないかと。
等々力がどんな場所だったのかを知っていく作業や、世界中にある渓谷とどう違うのか、谷間の環境があって、高いところと低いところと、そこに生えている植物は何で、その中でどんな人びとが暮らしているのか、その渓谷はどのように作られたのかを知っていく。

〈Todoroki House in Valley〉東京2017-18

田根さん お酒のボトルをつくるというプロジェクトの場合、お酒の容器の起源や製造の過程などについて、文献・言葉・インターネットを活用して調べていきます。
最初の原点に戻ることがとても大切だと思っていて、最初と最後がわかると間は想像ができるんです。そうして物事の最初をたどっていくと、大抵メソポタミア文明にたどり着く(笑)。
いま世の中にあるもののほとんどは、起源を辿ると、メソポタミア文明で既につくられていますからね。

―まさかここでメソポタミア文明が出てくるとは思いませんでした…!(笑)さまざまなキーワードから想像を広げて、どんどん深くリサーチをしていくと止まらなくなりそうです。

田根さん 大変さを知っているので取り掛かるまでは気が重いんですが、始めてしまうと楽しくて止まらなくなりますね。
ただ、リサーチが目的ではないので、いつもあらかじめ期限を決めて取り掛かっています。そうしてチームで調べ尽くしたことを貼り出して、それを眺めながら議論して、わかったような気になって(笑)。
じゃあこれを1回模型にしてみようと、こういうアイデアからこういうテーマで、と決めて、1人5案持ち寄ってプレゼンをします。

―チーム内コンペが行われるんですね。

田根さん リサーチの時にひとつだけルールがあって、近代建築以降のものは入れない、としています。古い民家や名もなき建築はOKなのですが、近代建築以降は僕らの教育の基礎の基礎なので、そんなの分かってこの場に居ろと。何をやりたいのかという目的がずれてしまうので。
膨大な情報量をそれだけの時間かけて詰め込んでいるので、あれがやりたいとかあのデザインが好きとかではなく、溜め込んだものから何を発露しようという、ひとつの衝動のような反応となって出てくるのが面白いんです。

―膨大なインプットをしているから溢れ出てきてしまうんですね。これまでになかったものは、常識や思い込みなどから解き放たれないと出てこないですもんね。

田根さん そうなんです。そこが大事だと思っていて、だから知り尽くしたり調べ尽くしたり。そして既成概念を外した時に何が残っているか、1000年後にはどうなっているか、どう感じるか。スケールや概念を変えてみるんです。
“正しいこと”はないんだとある種割り切っているので、一生懸命探して掘り当てて見つけたものから考える。これが建築になるのかな?でもなるのかもしれない、と思うとなりそうになってきて、なるんです。最終的に。思い込む力が強いほど伝えるエネルギーが強いと思うと、僕らはこれしかないんだ、“古墳”なんだって(笑)。
言い続けるための強さ、伝える力の強さは膨大なリサーチがあるからこそだと思いますね。

テーマは“Image & Imagination”

―昨年10月、東京オペラシティアートギャラリーとTOTOギャラリー・間の2箇所で自身初の個展を同時開催されていましたが、アルティアムで開催中の展示との違いはどういったものになりますか?

田根さん メインテーマは「未来の記憶」ということで3会場ともに変わらないのですが、館ごとに副題を付け、伝える内容や見せ方を変えました。
東京オペラシティアートギャラリーでは、発掘現場でどう建築するのかをテーマにした「Digging & Building」、TOTOギャラリー・間では知らないことを探る、実験や試行錯誤をテーマにした「Search & Research」。
今回アルティアムでは限られたスペースということと、以前とは異なる見せ方をしたいと思い、2つの展示からベストセレクションする形で、「Image & Imagination」をテーマに再編成しています。
徹底的なリサーチを再現したイメージの部屋、アイデアを形にしていく過程のプロジェクトの部屋、そして映像をプロジェクションした空間体験ができる部屋の3つから構成されています。

―最初のイメージの部屋に入った時は、あまりの情報量に田根さんの頭の中を覗いているような不思議な気持ちになりました。あの部屋は何についてリサーチした部屋なのでしょうか。

田根さん ここでは「記憶」について定義してみようと試みた部屋です。“場所の記憶の発掘”という意味で僕らはずっと「記憶」と言ってきたけれど、じゃあ「記憶」ってなんなんだろうと。人類において「記憶」がないと言葉も喋れないし行動もできないのに、脳科学的にもまだ解明されていないことが多いんです。
いま一度基本に立ち返る意味で僕らなりにテーマを持って調べてみよう、定義してみようとチャレンジしました。

―「記憶」について何か導き出されましたか?

田根さん 少しだけわかったのが、シンボルのような非常に象徴的なものが「記憶」の原点にあるんじゃないかということですね。
あとは記号という文字や数字、それを繋いでいくプログラムでコーディングがあったり、文法があったり。その一方でそれを消す行為として暗号があって、それを見せない行為すらもすべて「記憶」の力で成り立っているんじゃないか、と考えたりしました。

想像を超えたい

―3つの部屋を通して、リサーチでの知識の蓄積から、試行錯誤を繰り返してアイデアを形にしていき、建築が完成する、という一連のプロセスを追体験しているように感じました。

田根さん 今回の副題で“imagination”と言っているのは、最終的に想像を超えたいと思っているんです。イメージの部屋には宇宙の話もあればバクテリアの話もあり、人類の歴史や神話もあります。
そして人類がそれぞれ構築してきた、イメージしてきたたくさんの記憶を、僕らが想像力を使って乗り越えようとするのが、次の部屋の試行錯誤しているプロジェクトのシリーズであり、最終的に出来上がったものを映像として体験する。
限られたスペースであんなに濃密な体験ができる場所は、おそらく福岡ではここだけじゃないかと思います。

今回の展示に限らず、展覧会はいまの時代を伝えようと表現しているものなので、どんな展示でもコンサートでも、気になるものには是非足を運んで観に行ってほしいなと思います。
好奇心と想像力を持って観れば受け取るもの感じるものも変わるので、観たものを自分の中に留めず読み解いて議論して、感じたものを次にどう繋げるか好奇心を持って観て欲しいですね。

―最後に、田根さんにとって建築の魅力・面白さについて教えていただけますでしょうか。

田根さん 建築の魅力は、“人が中に入れる”ということですね。
人類が作り続けているものの中で、それは建築以外にはないことですよね。そこには様々な叡智が宿り、精神が形になり、職人の誇りや力が物に宿り、クライアントの夢が形になる。
国を動かそうとする人の力、ものをつくる手の力だったり、最新のテクノロジーを使う技術の力だったり、色々な分野の人と仕事をするので面白いです。王様にも会えたり(笑)。
想像以上のことが起こり得るので、良い仕事だなと思います。一生飽きないと思いますね。
 

田根さんの創作のプロセスを追体験できる展示は、いよいよ3月10日(日)まで。“建築の展示”という枠を超えた濃密な体験をしに、ぜひ足を運んでみてくださいね。

人気劇団「大人計画」のひと区切り。30周年を記念した「30祭(SANJUSSAI)凱旋」

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ファンはもちろん、エンタメ業界からも注目を集める人気劇団「大人計画」の30周年を記念したスペシャルなイベント「30祭(SANJUSSAI)凱旋」が、4月21日(日)まで天神イムズにて開催中です。

人気劇団「大人計画」とは

作家・演出家・俳優であり大人計画主宰の松尾スズキさんを筆頭に、人気脚本家・俳優の宮藤官九郎さん、俳優の阿部サダヲさん、荒川良々さん、アーティストでもあり俳優でもある星野源さん……と錚々たるメンバーが名を連ねる人気劇団「大人計画」。その他にもバイプレイヤーとして活躍する俳優さんが多数在籍し、演劇界の話題となる作品を世に送り出し続けています。
平成30年に迎えた松尾スズキさんの活動30周年、松尾さん主宰の人気劇団「大人計画」30周年を記念して昨年東京で開催された「30祭(SANJUSSAI)」では、約12,000名もの人が来場。その人気ぶりが伺えます。

故郷の福岡に凱旋

その「30祭(SANJUSSAI)」が、「30祭(SANJUSSAI)凱旋」と銘打ち、現在福岡の天神イムズにて開催中。東京以外では唯一の開催となる本展示は、 松尾さんが学生時代を過ごした思い出の故郷である福岡 、そして2019年で開館30周年を迎えるイムズ の30周年特別企画として実現しました。

B2Fのイムズプラザ、8Fの三菱地所アルティアムの2会場にて、30年分の舞台写真や稽古風景写真、衣装、小道具のほか、これまで松尾さんが発表してきたイラストの原画を展示。1988年の旗揚げ公演から最新作までの、ここでしか見られない写真や貴重な品々が一堂に会すまたとない機会です。

大人計画メンバーによる音声ガイド(有料)や、所属メンバー全員の等身大パネルコーナー、限定グッズの販売など、ファンには垂涎ものの企画も用意されているほか、まもなく終焉を迎える平成カルチャー史をたどることのできる側面もあり、大人計画を知らない人でも楽しめます。

新たな1歩

大人計画の30年を、松尾さんはこう振り返ります。 「好きなことは楽しいけれど大変。自分もやりたいことを続けた分、だいぶ遠回りしたようにも思う。でも色々な重圧から救ってくれたのも“笑い”の原体験。」続けて、「今の若者は大変だと思う。昔は世間が若者に対してもっと温かかった。ネットが普及して以降は特によくわからないが、結局は“やりよう”だと思う。笑っていられればOK、大丈夫。」と、松尾さんらしい若者へのメッセージも。

「これからは原点回帰で、シンプルで、初期衝動を感じるような芝居をしたい。」と取材時にお話してくださっていた松尾さん。4月11日には、新劇団「東京成人演劇部」を1人で立ち上げることを発表されました。
新たな1歩を踏み出すための大きな区切りとして、本展示があるのかもしれません。30年を駆け抜けた松尾さんと平成の歴史に触れに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

Fukuoka Design Nest School ワークショップ&説明会開催

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福岡市の旧大名小学校を活用した官民共働型スタートアップ支援施設 Fukuoka Growth Next が、2019年5月31日にリニューアルオープンしました。

2017年にスタートしたこの施設では、スタートアップが成長するために不可欠な「アントレプレナー」「デザイナー」「エンジニア」「マーケター、PR」の人材成長支援をスタート時から継続して行われています。

その内の「デザイナー」の成長を支援する一環で、Fukuoka Design Nest School が2019年9月に開校されることになりました。
過去2年間に第1期〜第3期まで実施されてきた本スクールですが、このたび新たな教室・新たなカリキュラムで、人の持つ潜在的な課題を発見し解決に導く力のあるデザイナーの育成を目指します。

Fukuoka Design Nest School で学ぶ

今回の Fukuoka Design Nest School では、約8ヶ月間に渡りデザイナーとして欠かすことのできない「デザイン思考」「コミュニケーション能力」「デザインの知識・技術」を学ぶことができます。
デザインツールを使えるようになるだけではなく、人と人・人とモノを繋ぐためにはどうすれば良いかを考え、最適なインターフェースを設計できる力を身につけることが目標です。
講師には第一線で活躍する現役クリエイター陣を招き、楽しくかつしっかり学べる授業が行われます。
前回のスクールの様子については過去の記事でご紹介しています。


Fukuoka Design Nest School 第2期授業が間も無くスタート

ワークショップと説明会を開催

Fukuoka Design Nest School の開校にともない、下記日程でワークショップと説明会が Fukuoka Growth Next にて開催されます。
ワークショップでは、参加費無料で実際の教室と講師による授業を体験できますので、デザイン制作をやってみたい方はもちろん、スクールの雰囲気を知りたい方やFGNに興味がある方にとっても良い機会になるのではないでしょうか。

第1回 7/24(水) 19:00〜22:00

広告バナー制作ワークショップ&説明会

第2回 7/31(水) 19:00〜22:00

Tシャツ制作ワークショップ&説明会
 
ワークショップ・説明会の詳細とお申し込みについては、下記の Fukuoka Design Nest School のサイトまたはFacebookページに案内が掲載されています。
興味のある方は参加を検討されてみてください。席に限りがありますので、早めのお申し込みがおすすめです。

今年も福岡での開催が決定!手紙社主催の紙の祭典「紙博」

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2018年、福岡に初上陸した手紙社の人気イベント「紙博」。「また福岡でやってほしい!」という多くの声に応えて、第2回が開催されることになりました。

51組もの出展者たちが福岡に集結

9月28日(土)〜29日(日)の2日間、博多駅南に位置する南近代ビル貸会議室3階・7階 6号室にて、全国各地からペーパーアイテムが一同に集まるイベント「紙博 in 福岡 vol.2」が開催されます。

世界の多種多様な紙ものたちが一同に集う、まさに「紙の大博覧会」。第2回となる今回は、全51組の“紙”にまつわる作り手たちが集結します。懐かしさを感じるアイテムや、紙の可能性を追求した新しい紙ものなど、心ときめく紙アイテムがずらりと並びます。

文房具好きなら誰もが知っている、ノートの老舗メーカー「ツバメノート株式会社」や、“記憶に残る印刷物”をテーマに、活版印刷をはじめ心動かすディテールの印刷を手がける神戸の印刷会社「啓文社印刷」のほか、前回に引き続き、日常が楽しくなるような文房具をセレクトしている「PLASE.STORE」、機能性やデザイン、素材にこだわったオリジナル商品を開発・販売している「HIGHTIDE STORE」など福岡ならではのショップも出店します。

出張「表現の学校」が実現!

手紙社がものづくりを目指す方々にむけて開催している講座「表現の学校」の中から、6つの講座が特別に開催されます。「雑貨店の作り方」から、「紙もの雑貨の作り方」、「コーヒードリップ教室」など、幅広い内容になっています。どれも日頃から講座を行っている講師によるものなので、またとないチャンス。詳しい時間などはホームページ内に記載されているのでチェックしてみてくださいね。

そのほか、ステージで行われるトークイベントには、アートディレクターの居山浩二さんや、「ALBUS」代表の酒井咲帆さんなどによるトークショーが行われ、紙博をさらに盛り上げます。

 

作り手とのコミュニケーションを楽しみながら、実際に作品を購入することができる貴重な2日間。ぜひ足を運んでみてくださいね。

エンジニア出身のヨガ講師が仕掛ける「YOLO Conference」

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人生100年時代と言われる現代、美容健康のために運動をしたり食事に気を使ったりして対策をしている方も多いのではないでしょうか。

現在では“健康の社会格差”も問題になりはじめているといわれるなか、美容健康について正しい知識を学べるのはもちろん、男性も女性も、あらゆる年齢でも、国籍も関係なく、知れる機会を平等にしたいという想いで立ち上げられた「YOLO Conference」についてヨクト株式会社 河野さんにお話を伺いました。

自身の体験が起業のきっかけに

──河野さんは20年以上エンジニアとしてシステム開発を手掛けてこられたそうですが、「YOLO Conference」は美容健康のためのイベントですよね、ヨガ講師でもいらっしゃるということですが、元々美容健康に興味をお持ちだったのでしょうか?

いえ、元々は全くといっていいほど興味はなかったです。美容に関してはつい最近までありませんでした。
僕は20年ほどこのIT業界に身を置かせていただいていて、20代中盤の頃は、某大手メーカーで全盛期だったガラケーを作っていたりもしました。今もだと思いますが、当時のガラケーというのはリリースサイクルが短く、リリース間近になると朝方に帰る毎日というのが当たり前でした。日が変わり午前3時、4時ぐらいまで開発して帰って、次の日は通常通り8時には会社に出る。そんな繰り返しでした。

──食事や入浴なども考えると睡眠時間が短くかなりハードな毎日を送っていらっしゃったのですね。

ただ、そういう状況だと、やはり人がダメになっていくんです。身体的な不調が先に来てるんだけど、本人は当然気が付きません。そのまま無理を続け、最後は精神的なところまでやられていきます。いつも通りに午前3時、4時ぐらいまで開発して帰って次の日出てくると、チラホラと居なくなる人が出てくるんです。「ドクターストップです。もう出社できません」と電話がかかってくるんです。朝に、ほぼ日常的に。
でも、人は慣れてくるんですよね。当初、びっくりしていた僕も最後には「またか」ぐらいしか思わなくなっていました。
けど、午前3時、4時ぐらいに会社から出て、帰り道の真っ暗な空を見ながら、こういうの嫌だなーと漠然と思ってました。残業代で稼げても本当に健康に良くないとしみじみ感じていて。
その後、別の会社に移ってもバリバリと仕事してたのですが、30歳前後で普通にしてても体調が良くないのが続いていました。そんなときに仲の良かった人がヨガをやっていることを知り、僕も始めてみることにしました。

──そのご友人がきっかけでヨガを始められたのですね。バリバリ仕事をしながらヨガを続けるコツのようなものがあればぜひ教えて下さい。

始めてすぐに身体の不調が良くなったので、すっかりはまってしまったのですが、やっていくうちにヨガ哲学というものを知り、心にも良いと感じました。10年経った今も続けて元気に仕事ができています。
ヨガの講師になったのも、仕事のしすぎでついつい不健康になってしまう人が多い中で一人でも多く健康な人が増えたらと思ってです。起業したのも、そのスケールを大きくするためです。
幸せには、健康は必須条件だと思ってます。世の中に健康な人がひとりでも増えていけるよう願っています。

──ご自身の経験から、それを多くの方に広める為の活動を進められるようになったのですね。

素朴な疑問から企画、そして実行へ

美容に関して興味を持ったのは本当に最近で、僕らより上の世代の男性たちはどうやら朝起きて顔を洗わない人がいるらしい、という話を聞いて大きくショックを受けたのがきっかけです。
最近の若い子たちは化粧水を使うのが当たり前だそうで、すると世代間的に、顔を洗わない世代(50代〜)、顔を洗う世代(30代〜)、化粧水を使う世代(〜20代)というのが漠然と面白いと感じたんですよね。同じ男性でも世代でこうも違うのかと。
化粧水を使ってみようとしたんですが、いつ使うの?何を使えば良いの?毎日必要なの?と。種類も男性向けのものもいっぱいあるんです。化粧水、スキンローション、乳液?もうパニックです。どういう基準で選ぶのかわからない。女性に聞いても明確な回答はないんですよね。
だから、美容については、今はまだ詳しくもなく使ってもなくて興味津々なところです。同じように疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。そこで、そういった美容健康に関する知識を共有しあうコンファレンスを企画することにしました。

YOLOは英語の “You Only Live Once:あなたの人生は一度きり” の略です。たった一度きりの人生。自分で自分らしく美と健康に末永くいられるように。もっと、美しく、健康に、生きていけるように気軽に参加して、知識や経験を広く誰とでも共有できるそんなコンファレンスを目指しています。

──イベントではなく、コンファレンスというところがポイントなのではないかと思うのですが、講師と参加者が一緒になって議論するようなイメージでしょうか?

はい。そうですね。そうなれるようにしていきたいと思ってます。上でも答えましたが、美容に関してはまったく知らないのです。また、健康についてもヨガの考え方以外は基本的に何も知りません。だから、知りたい。知って、試すなり、納得して選択したいと思ったんですよね。
今回のコンファレンスも「これが正しい」「これをすべきだ」みたいなものはあまりしたくなくて、美容にしても、ヨガにしても用意したものをまずは受けて、学んで、自分で体験してみる。そこから自分に合えば続けていってくれたら良いし、他のもので健康を目指していただければと思ってます。単なる一つの手段です、と。
なので、コンファレンスというスタイルで講師と参加者が一緒に作り上げていくイメージでイベントをしたいと思ってます。参加者自身が自分にとっての「美しさとは?」「健康とは?」をまずは問い、考え、選択できるようなものにしたいなという思いです。
(実は “ヨロコンで!” と言いたかったというのは内緒です笑)

──ヨロコンで!笑。これまでにも音楽イベントやスポーツイベントなど様々なイベントを主催・運営してこられたそうですが、イベントの主催・運営で印象的なエピソードはありますか。

他の人たちに比べても別に大したことはやってないですし、一緒にやってくれた人たちが偉大すぎたことによる部分が大きいので、僕なんかが偉そうに言うのは本当にむず痒いのですが……2011年から2015年まで約5年間やったFuture Syncというイベントがあります。
当時、東京でやってるような勉強会に負けまいと、福岡にある主要な勉強会を同じ日に同時にやってみたら面白いことにならない?というのが最初の思いでした。
手前味噌かもしれませんが、他の素晴らしい主催の方々やスタッフさんたちのおかげで、最終的には「知識のごった煮」の元にデザインや建築、各分野の尖った人たちをお呼びし、お話しいただくことができ、当時としても珍しい素晴らしいイベントになりました。
このイベントのことを今でもたまに「あのイベントのおかげで今がある」と言ってくれる人もいらっしゃったりして、嬉しい限りです。

何かしらやりたいことがあるのなら、人に言い続けてみる。
すると、人に言うことで、いい加減動き出さないといけない時がくる。
そして続けているうちに物事が大きく動いてきて、当初やりたいと思っていたことが実現されていく。
ベタですが、学んだことのひとつかもしれません。

──賛同してくれるメンバーを巻き込みながら一緒に育てていくところが継続の秘訣なのでしょうね。今回のイベントもどう発展していくのか楽しみです。ありがとうございました。

YOLO Conferenceは10/19(土)13:00-17:40にFukuoka Growth Nextにて開催されます。
マインドフルネスやヨガクラス、美容セミナー、食のセミナーなどを通し、美容健康についてじっくり考え体験するコンファレンス、ヨロコン。本編は無料で、本編後は懇親会もあるそうなので、ご興味がある方はぜひ参加してみてください。

泡を楽しむイベント「赤箱 AWA-YA」が福岡・天神に上陸!

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「赤箱 AWA-YA」って…!?

赤箱の代名詞=“泡”を楽しむ期間限定ショップ「赤箱 AWA-YA」。近年“赤箱女子”が増加していることを背景に「赤箱の新しい一面をより多くの人に知っていただきたい」という思いから昨年スタートしたイベントです。昨年の京都に続いて、今年は福岡での開催が決定! 10月12日(土)~20日(日)の期間、天神のど真ん中・UNION SODAで開催されます。

噂の“赤箱女子”って…!?

1928年の発売以来、愛され続けて91年。赤いパッケージと牛のイラストでおなじみ、牛乳石鹼共進社株式会社のロングセラー商品「赤箱」。肌の保護を促すミルク成分と、うるおい成分スクワラン配合で、よりクリーミーでしっとりとした洗い心地で選ばれ続けています。また、赤箱ならではの豊かな泡立ちとともに、やさしく広がるローズ調の香りも相まって、洗顔に愛用する通称“赤箱女子”急増中なんです。

多彩なコンテンツに注目!

今回、開催場所に福岡の地を選んだ理由について「赤箱の認知・経験・使用率が高く、また美容にかける金額が高いことから“美容の街”とも言われる「福岡」での開催を決定しました」と、牛乳石鹼共進社の担当者。

イベント当日は、赤箱の泡の良さが体感できる「泡ハンドパック体験」を始め、今回新たにコラボしたグッズなどが当たる「赤箱巨大ガチャ」や赤箱オリジナルグッズの販売など…様々なコンテンツが用意されています。

奇想天外なコラボアイテム

福岡県民としては絶対見逃せない、コラボアイテムをいくつかご紹介したいと思います。

こちらは、福岡で生まれた文具店「HIGHTIDE」とのコラボ商品。HIGHTIDEでは定番となっているパッキングポーチが、牛をイメージした白×黒で登場。

なんと、福岡を代表する老舗菓子屋の千鳥屋「チロリアン」とのコラボも実現。福岡県民にはおなじみのキャラクターと牛の共演は、見ているだけでもわくわくしてしまいますよね。
ほかにも福岡のコーヒーカルチャーを牽引する「manu coffee」や、ライフスタイルを彩る雑貨を幅広く展開する雑貨メーカー「DULTON(ダルトン)」とのコラボ商品など…とにかく足を運んで実際に目にしてほしいアイテムばかり。

見つけたらラッキーかも!?

また今年初の試みとして、赤箱デザインの「赤箱バス」を10月11日(金)~15日(火)の5日間限定で運行。福岡の中心地、博多駅から天神までの区間を周遊運行いたします。見かけたら、ラッキー!

とにかくコンテンツ盛りだくさん。詳細はぜひWebサイトをチェックしてみてくださいね。






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